しかし、少しでも涼しく着たいという気持ちもわからないでもありません。では、どうすれば本当に涼しいのでしょうか。
夏に涼しい淡青シャツ
右上:カッタウェイカラーシャツ2万4675円/カミチェリア ティエネーゼ、左上:セミワイドカラーシャツ1万9950円/オリアン、下:2万5200円/ピエトロ プロヴェンツァーレ(以上ビームス F) photo:石井幸久(m.m.blue)※現在店頭には置いてありませんので、ご注意ください |
シャツはもちろん綿が主流ですが、この綿素材にも汗を吸いやすい、発散しやすい素材があります。ツルっと滑らかなブロードは、汗を吸うとベチャベチャになって素肌に張り付いてなかなか乾きません。冷房の利いた室内に入るとそのベチャベチャした汗が冷えてしまし、むしろ寒いことも。目が詰まったオックスフォードは汗を吸うと重くなってじんわりあたたかくて不快なことこのうえありません。選ぶべきは「ローン」や「ボイル」などメッシュ系の素材。汗をかいても発散しやすく、気化熱で多少なりとも涼しく感じられるはずです。
さらに、見た目の効果は重要です。夏はダーク系のスーツより、ライトグレイや明るい紺などが爽やかですし、シャツも淡ブルー系にして、アイスカラーのタイを合わせるのが正しい夏スタイルといえるでしょう。コントラストの効いたホワイト&ネイビーのカラーリングで着るマリン系も、爽やかでこの季節は人気ですね。
事実、夏場のイタリア人は淡ブルーのシャツばかり着ます。見た目の爽やかさが重要だということをよく理解しているんですね。これを、真似しない手はありません。
次のページでは、それぞれの生地の特徴についても見ていきましょう。