アイテムの力を信じるランド オブ トゥモロー
ファストファッションに代表されるように、大量生産でもお洒落で品質の高いアイテムは増えています。マーケットのニーズを反映した服作りは、多くの人の共感を得るでしょう。でもそうしたファッションが主流になればなるほど、人とは違うもの、ほかにはないものを求めてしまうのもまた事実です。
そこで今回ピッックアップしたのが、青山にオープンした新しいセレクトショップLAND OF TOMORROW(ランド オブ トゥモロー)です。名前を聞いてわかるように、昨年30周年を迎えたトゥモローランドが発信する新しい試み。1F・2F・B1Fの3フロア、計120坪からなるのびやかなスペースに、ハンドメイドの温もりと個性が生きている新しくも懐かしいショップとなっています。
1Fエントランス近くの円形ディスプレイには、その時々のおすすめアイテムが、ボーダーレスに並べられます。(※6月7日まではビンテージサングラスフェアを実施。詳細は4ページ目に。) |
リサ・ヴァンノーがデザインした手すり。手の込んだ立体的フォルムは、「アクアとジャングル」がテーマになっています。 |
ブランドやテイストなど、きちんと整理されたセレクトショップが多い中、自由な雰囲気が漂っているのがLAND OF TOMORROW(ランド オブ トゥモロー)の大きな特徴です。有名無名関係なく、カジュアルだけどエレガントな洋服や雑貨をチョイス。オーナーが独自の感性で好きなものを集めていた、セレクトショップ黎明期の姿が感じられます。
オブジェやアートも数多く展示されています。例えば階段の手すりは、フランスの若手スカラプチャーアーティスト、リサ・ヴァンノーが手掛けた作品。ファッションとアートの融合が楽しめる空間にもなっているのです。
オリジナルブランドのポロシャツには、手刺しゅうでキリンがあしらわれています。独創的なカラーリングも特徴的です。 |
LAND OF TOMORROW(ランド オブ トゥモロー)オリジナルのアイテムには、キリンをモチーフにしたものも。デザインとしても斬新でカワイイのですが、そこには「少し背伸びして、普段と違う目線でファッションを眺めてみよう」といった趣旨のメッセージも込められているようです。
次のページでは、B1のメンズフロアを紹介します。