北京オリンピックでも活躍するオメガ(3ページ目)

「デ・ビル アワービジョン」にアニュアルカレンダーモデルが仲間入り

さて、最後にスポーツウォッチ以外でオメガの最近の研究開発の成果を一つ紹介したい。「アワービジョン」の進化である。

今年登場した最新鋭ムーブメント、キャリバー8611は、シリコン製ひげゼンマイを採用するなど、一段と進化

「アワービジョン」とは、オメガの未来を担う新生代ムーブメントを搭載するコレクションである。コーアクシャル脱進機に加え、さまざまな点で精度や信頼性、耐久性などを徹底追究したこの最新のムーブメントは、伝統的な時計技術と先端のハイテク技術を融合し、機械式として現在考えられる最高のレベルに達している。

2008年の新作として披露された「デ・ビル アワービジョン アニュアルカレンダー」は、カレンダー修正が1年に一度で済む便利なアニュアルカレンダー機構が備わっただけでなく、ムーブメントにも一歩前進したくふうが凝らされている。それは、テンプに初めて採用されたシリコン製のひげゼンマイだ。磁気の影響を受けず等時性に優れるシリコンひげゼンマイは、ムーブメントの精度に最も重要な役割を演じる脱進・調速機の主要部品として、期待されている。

高級時計の分野では、コンプリケーションの複雑精緻な機構とならんで、従来の設計を超える次世代の基幹ムーブメントの研究開発もとみに目立ってきたが、その成果をいち早く披露したのもオメガである。同社の説明の中に「世界で最も進んだ、最も正確な機械式時計」という一文が見られるが、それを体現する新シリーズがまさに「アワービジョン」。今後どんな進化を遂げていくのか楽しみなコレクションである。

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