現代的なハイテク感を演出するチタン
文字盤側にも自動巻きローターを備えるペルレ「チタニウム コレクション ダブルローター」。チタン・ケースと天然ラバー・ストラップの組み合わせで、驚くほど軽量。予価49万3500円(2007年8月発売予定/ユーロパッション) |
腕時計にチタンを利用する目的にはさまざまなものがある。第一に最近台頭著しいハイテク感を強調したデザインにまさにうってつけの素材ということ。またスポーツ・ウォッチなどのマッシブな大型ケースを軽量化できるという利点もある。さらに一歩進んで、外装ばかりでなく、ムーブメントの金属部品をチタンで置き換える試みすらある。
今年のペルレは、その名もずばり「チタン・コレクション」という新作を発表して、注目されている。チタンがダイナミックな造形の主役を演じ、独特の精悍な表情を際立たせている。これからもまだまだチタンがデザインの可能性を広げていきそうさだ。
異素材トレンドの先端をリードするセラミック
ウブロの「ビッグ・バン ルナロッサ」は、セラミックの先端技術で作られた傑作。自動巻きクロノグラフ。世界1000本限定。145万9500円(ウブロジャパン) |
ラドーやシャネルなど、ハイテク・セラミックスそのものを主役にした腕時計は以前からあるが、この素材をゴールド、ステンレススティール、チタン、ケブラー、ラバーといった多様な素材と複合的に用いて、画期的な異素材の美学を確立したのがウブロの「ビッグ・バン」である。その影響力は、この2年で他のブランドにも目に見えて波及しているのがわかるほど絶大だ。
新作の「ビッグ・バン ルナロッサ」は、黒づくめのオール・セラミック・ケースが特徴。鋭角的なエッジ加工やマットな仕上げなど、これまでのセラミックには見られなかった難度の高い技術が駆使されているのも見逃せない。
【問い合わせ先】
スウォッチ グループ ジャパン ロンジン事業部 TEL03-6254-7351
ジラール・ペルゴ TEL03-5211-1791
ユーロパッション TEL03-5295-0411
ウブロジャパン TEL03-3434-3002
※All Aboutマガジンの「For M」と「For F」にて、2007年バーゼル・ジュネーブの特集を掲載中です。時計ジャーナリズムの第一人者である「男の腕時計」ガイドの菅原 茂氏と「ジュエリー・時計」ガイドの本間恵子氏が最新の時計事情を解説した時計ファン注目の特集。こちらも合わせてご覧ください。