ケガの予防には腿・ふくらはぎをストレッチ
走る時に使う筋肉を確認しましょう。地面を蹴りだす時にはお尻(大臀筋)、腿後ろ(ハムストリングス)とふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)を使い、蹴り出す時の補助や着地時の地面からのショックを吸収するために腿前(大腿四頭筋)の筋肉が主に使われます。これらの筋肉に柔軟性や筋力がないと肉離れや足をつったりしてしまいます。筋肉はスピードを出すと柔軟性、発揮できる力が共に低下する性質があり、短距離走ではスピードを出さざるをえないため、特にこれら筋肉のパワーと柔軟性を高めなければなりません。日頃ハードな練習をしている国を代表するような短距離選手でも世界陸上やオリンピックなどの大舞台でケガをしてしまうのは、練習では発揮しないスピードを試合で出すのも理由の一つです。
残念ながら短期間で筋力をアップさせる事はできないので、走る対象になる筋肉の柔軟性を高めケガを予防する方法をご案内します。それでは今の柔軟性をチェックすることから始めましょう!
簡単!柔軟性チェック
膝裏が伸びきって足が垂直になればOK |
仰向けに寝て片側の腿を90度に曲げ垂直にします。曲げた側の膝裏を両手で持って、膝を伸ばしましょう。
判定ポイント:膝が完全に伸びきればOK
膝が伸び切らなかった方は次のページのふくらはぎと腿裏のストレッチを行いましょう。
踵がお尻につけばOK |
うつ伏せに寝て、片側の膝を曲げて爪先をつかみます。お尻に踵を引き寄せましょう。
判定ポイント:踵がお尻につけばOK
お尻に踵がつかなかった方は次のページの腿前のストレッチを行いましょう。
柔軟性がわかった所で次のページのストレッチをやってみましょう!