Audi(アウディ)/アウディの車種情報・試乗レビュー

A4&A5のベストバイ、スポーツバック

スポーツ性を強く出してワゴン的な要素を排除したデザインのアウディA5スポーツバック。5ドアハッチバックが売れない日本市場で常識破りになるかも知れません。その理由は……。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

新鮮なスタイルで日本市場の常識を打ち破る!?

アウディA5スポーツバック
日本には2リッター直噴ターボエンジン、フルタイム4WDシステム(クワトロ)を搭載した2.0FSIクワトロのみが導入された。サイズは全長4710×全幅1855×全高1390mm、価格は575万円

日本市場で5ドアハッチバックなんて売れるわけがない……というのが常識だったけど、ひょっとするとA5スポーツバックは常識破りになるかも知れない。

最近のアウディブームって、ニッチな輸入車マーケットにあってここだけが“どこか違った感”を上手に演出できているところからきているのだと思う。商品だけでなく、ブランドマーケティングも含めて。要するに、他の人とは違う何か、を求めている人にとって、最も分かりやすい商品だったということ(そのぶん、メジャーブランドが、特に都会では当たり前の存在になってしまったという側面もあると思うが)。

だとすれば……。これまでにないカタチ、みんなが乗らないカタチ、にいっそう注目が集るかも、という推測も成り立つ。例えば、2ドアクーペ市場がひん死の状態にある日本で、TTが“予想外”に売れたのもその好例だ。Q5も、値段設定まで含めると、そう言えるだろう。

スポーツバックを見て、古い世代が思い出すのは昔のアバント、C3あたりの100シリーズ、だ。あの頃は、ちょっとクーペっぽいカタチで、“ステーションワゴンじゃなくアバント”とアウディが主張する意味もよく分かるデザインになっていた。格好いい5ドアハッチバックセダンのように見えたものだ。

今回のモデルは、さらにスポーツ性を強く出して、ワゴン的な要素を排除した、5ドアクーペというべきスタイリングである。だから、今の時代にあって新鮮にみえる。新鮮に見えるということは新しいわけだから他にない。輸入車に乗りたいと思っている人にとって、これは強力な購買動機になるはず。

逆に、A4やA4アバントに影響が出ないかと心配になるくらい……。

アウディA5スポーツバック
窓枠のないサッシュレスドアを採用、リアゲートにはスポイラーリップも備わる。台形デザインのリアコンビランプには24個のLEDを使っている

乗り心地については次ページ
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます