一番選びを悩ましくする、絶妙な乗り味のゴルフ
リトラクタブルハードトップを採用した、2代目となるZ4。日本には最高出力306psを発生する3リッターツインターボエンジンにダブルクラッチトランスミッションの7速DCTを組み合わせたsドライブ35i(695万円)と、204psを発生する2.5リッターエンジンに6ATのsドライブ23i(523万円)を導入 |
4月はBMW Z4の初試乗記をいくつか書いた。
「後輪に300psオーバーの力が伝わり、路面を激しく蹴って進む様は確かに“激速”だが、荒々しさは皆無。パワーを手なずけたという印象が先に立つ。気づいてメーターを見れば、とんでもない速度域に達していて驚く……」(ザッカー)
このクルマ、久しぶりに格好いいBMWだと思う。真横から見ると名車507スパイダーのカタチが透けて見えて、とてもいい。
Eクラスとして14年ぶりに復活を果たしたEクラスクーペ。E350クーペ(860万円、写真)とE550クーペ(1095万円)を導入。セダンと同様、1.8リッター直噴ターボを搭載したE250CGIブルーエフィシェンシー(668万円)が追加されている |
5月にはM・ベンツEクラスクーペとSクラスハイブリッドの初試乗記だ。
「プレミアムクーペにふさわしい乗り味だったのはE550のAMGパッケージ+DHP(ダイレクトハンドリングパッケージ)だった。CLK後継はもちろん、現行Cベースとも思えないほど高いスタビリティを誇る。風をきれいに切っての静粛性もほとんどEクラスサルーンの領域。名前に負けない実力をみせつけた。」(エッジ)
とは言ったものの、そののち日本仕様のE250CGIクーペに乗って、こっちがベスト、ということになった。もちろん、お金が有り余っていればE550クーペをオススメするが。
最高出力122psを発生する1.4リッターTSIシングルチャージャーを搭載したコンフォートライン(写真、275万円)と、160psの1.4リッターツインチャージャーを搭載するハイライン(312万円)をラインナップ。211psのターボエンジンに6速DSGを組み合わせたスポーティモデルのGTI(366万円)も用意 |
6月には、最近亀田興毅がもらったことで有名なM・ベンツ280SLに乗って宮崎まで行った、なんて紀行文を書いたが、マジメな仕事でいえば、やっぱりゴルフ6の日本上陸記事を上げておくべきだろう。
「なにはともあれ、乗り心地が何とも絶妙だ。硬すぎず柔らかすぎず、何ともいい具合。路面を自分の身体でなでながら、余分なショックを吸収しつつ、必要な情報だけを取り出しているといった感覚である。」(カー@ニフティ)
“今年の一番”は、ゴルフかEクラスかで相当に悩んだ。どっちもいい。日本車を入れても五指に入る。問題は、どっちを相対的に上とするか。結局、オールブランニューのEクラスを上にした。ゴルフは5の実質ビッグマイナーで、5が登場したときに一番に指名していたし……。
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