メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

鮮やかな色とクロームがよく似合うEクーペ

Eクラスとして14年ぶりに復活を果たしたEクラスクーペ。CLKクラス後継とは思えない豪華なエクステリアをもつプレミアムモデルです。ガイドもそのスタイルにグッときたクーペの走りは……。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

クーペに十中八九の戦略は必要なし

M・ベンツEクラスクーペ
実質的なCLKクラスの後継となるミドルクラスの2ドアクーペ。日本にはE350クーペ(860万円、写真)とE550クーペ(1095万円)が導入された。サイズは全長4705×全幅1785×全高1395(350)。左右バンパー開口部に付くLEDナイトドライビングライトは日本仕様では初となる

久しぶりにグッとくるクーペが我が家のガレージにやってきた。E350クーペ。試乗車の色がいい。赤。そして大胆にあしらわれたクローム。朱発色の鮮やかな赤にはビカビカのクロームがよく似合うと思う。

戦前のアルファロメオクーペやデライエあたりのコーディネート。メッキをいやがる人も多いが、同じくらい好きな人もいるから、クーペは十中八九な戦略ではなく、十中コンマ三か五でいい。このエクステリアを見ただけで、ちょっと欲しくなっちゃう人間も、現にここにいたりするのだから。

そもそもEクラスの見栄えがより豪華になったから、そのモチーフの多くを持ち込んだ復活Eクーペも、CLKクラス後継とは思えないほど立派なクーペにみえる。そこも、ソリッドレッドが似合う理由だ。そう、赤って半端なクルマには似合わない。

比べて、インテリアは大人しい。大人しすぎる。色遣いはまだ何とかできるとしても、ハイバックのシートだけじゃツマラナイ。Cクラスベースのコクピットの見た目をEセダンに近づけようとしたわけだけど、どうせ違うものを作るんだったら、もっとクーペ流に崩した雰囲気にして欲しかった。そこまでEのクーペであることに固執するのは、かえって貧乏くさいと思うのだが……。

M・ベンツEクラスクーペ
BピラーレスのサイドウインドウはM・ベンツのクーペ伝統のデザイン。エクステリアはスタイリッシュなだけでなく、Cd値は0.24を達成し燃費向上にも貢献している

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