めっきり減った“骨のあるスポーツカー”

ファービオ&ケータハム
英国大使館で開催された、ファービオ発表会でのファービオGTSとケータハムスーパーセブン

景気はどんぞこ、生活も怪しくなって、自動車産業はがけっぷち、な、今だからこそ、クルマ好きにはスポーツカーに乗ってほしい。のんきにも、ボクはそう思っている。

何の役に立つわけでもない。ただ、運転して楽しいスポーツカーに乗っていれば、その間だけ世俗の面倒をすっきり忘れることができて、気分もリフレッシュ。心は前のめりになり、クルマを降りればまた、がんばろうという気にもなる。無心にクルマを運転するという行為が、明日への糧になるんだと思う。クルマが好きならば。

と、思い改めてまわりを見渡すと、そんな有用なスポーツカーがめっきり少なくなった。これも時代のめぐり合わせというやつで、骨のあるスポーツカーをどんどん捨て、代わりにミニバンやコンパクトカーの種類をせっせと増やしてきた。売れないから作らない、という大義名分のもと。

そんなところにも負のスパイラルの存在を感じてしまう。結局、一度はぜんぶダメになってしまう運命にあったわけか。

国産車では、ロードスターとフェアレディZくらい?S2000は6月で生産終了だ。輸入車でも、リアルスポーツカーと呼んでいいクルマは本当に少ない。時代に求められるスペックを盛りこもうとした結果、たいていのリアルスポーツカーが、その牙を抜かれてしまったように思う。重量増はその際たるものだ。

どっかにない?骨のあるスポーツカー。

あった。スポーツカーのふるさと、イギリスのブランドだ。面白いというか、皮肉なことに、今年になって魅力的なブリティッシュリアルスポーツカーが、矢次早に3モデルも発表されている。ケータハムスーパー7シリーズ、ファービオGTS、ロータスエヴォーラだ。

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