メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

新機能でさらに環境に優しい“スマート”(2ページ目)

マイクロコンパクトカー、スマートにアイドルストップ機能が付いた“mhd”が日本でも登場しました。燃費が24%も向上するというこのモデルに試乗して、実際の使い勝手を試してみます。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

すべてのクルマに欲しいアイドルストップ機能

スマートmhd
時速8km/h以下になると自動的にエンジンが停止、ブレーキから足を離すと再始動する。再始動に要する時間は0.35秒

スマートmhd
ベースモデルからの外観上の違いはこのエンブレムのみ
さて。そんなスマートからmhdという新モデルがデビューした。何の略かと問われれば、日本人にはちょっと???な、マイクロ・ハイブリッド・ドライブ、なんだとか。何がハイブリッドなん、ただのアイドルストップやんけ、という突っ込みはあえてやめて、ドイツじゃそういうのもハイブリッドっていうらしい。

確かに、何もエンジン+モーターだけがハイブリッドじゃないとは思うけれど、環境に優しいからって何もアイドルストップまで入れなくても、なんてちょっと甘めな気もするけどね。

スマートmhd
クーペだけでなくカブリオにもこの機能が搭載されている

それはさておき。実際に乗ってみるとどうか。減速中、時速8km/h以下でエンジンがストップすると聞いている。随分早く切れるんだな、と思ったが、実際に試してみると8km/hなんていわば徐行の範囲だから、ほとんど停まる寸前だ。エンジンが切れて空走している時間はごくわずか。まったくもって違和感もない。

タウンライドにおけるCO2排出の3割上がアイドリング中だという。再スタート時の燃料増もアイドル時間5秒分で賄えるというから、いかに燃料節約、炭酸ガス抑制に有効なシステムであるかが分るというもの。すべてのクルマに欲しい装備。

スマートmhd
センターコンソール上のスイッチによりアイドルストップ機能を無効にも出来る
駐車など、切り返しの多いときに不便を感じるのでは、という危惧もあったが、後退時はオフされないし、後退から1速へ入れた場合もストップしない。さらに言うと、もし不便を感じる場合があっても、作動オフスイッチもあるからアンシンだ。

スマート人気に拍車がかかりそうなアイテム登場である。ちなみに全車標準装備。価格は8万円アップだけれど、およそ半額が補助される制度もあることも知っておいて欲しい。

スマートmhd
室内もベースモデルからの変更はほとんどない。なお、mhdは「アイドリングストップ自動車購入補助金制度」の対象モデルとなる
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