さらに熟成した新・高速道路の星
運転に合わせてダンピング特性を変えるショックアブソーバーのマグネティックライドをオプションで装着 |
ガヤルドオーナーたちとは目的地の軽井沢で別れ、ボクは羽田空港まで取って返すことに。その日の夕方の飛行機で、北海道に飛ばなければならなかったからだ。東京を早朝に出て軽井沢へ。昼食もそこそこに飛行場へとトンボ帰り。気分はまたしても、トニーだ。
デビュー当初の頃よりも、明らかに熟成されている。低速時から高速時まで、全ての領域でレベルアップされた。マグネティックライドやSトロニックの具合がとても良くなった。街乗りはいっそうラクになったし、高速安定性もミッドカーとしては申し分のないレベルだ。荷物をすっと置けるのも相変わらずいい。R8の特徴であるサイドブレードは、エンジン冷却やデザイン性もさることながら、このパッケージを生み出さんがための妙策でもあった。
高速をかっとぶR8。昼でも目立つLED入りフロントライトは先行車の注意をよほど惹くかと見えて、進路は常にすーっと開いた。夜になれば宝石のように輝くんだよなあ、これが。
これでV8FSIのサウンドがもっと刺激的だったらなあ、と惜しみつつ、予想よりも早く、羽田に着いてしまったことで、さすが新・高速道路の星アウディのスーパーカーだと得心した次第。
ガラス製カバー越しに見える、最高出力420ps/最大トルク430Nmを発生するコンパクトな設計の直噴4.2リッターV8FSIエンジン |