メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

明日も乗って行こう、と思わせるBクラス(2ページ目)

みなさんに代わって魅力的な輸入車と“ほんのしばらく”付き合って見る「一週間ガイシャオーナー」。今回はM・ベンツのコンパクトモデルBクラスを、街から峠までフル活用してみました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

どんな場面でも基本的動きが変わらないという機能

Bクラス
全長4270mm×全幅1780mm×全高1605mmのコンパクトハッチ。10・15モード燃費は12.8km/l

タウンユースで便利なのはハナから判っていたこと。ある日はハコネの取材にもBクラスで出かけてみた。Aクラスよりも高速道路は得意である。比べれば、随分とこちらの方がメルセデスらしい安定感をみせる。例の着座姿勢と相まって、なかなかユニークな体験だ。気分はいい。

街中から高速道路へ、そして今度は峠道。どんな場面でも基本的な動きが変わらないというのがメルセデスの“機能”である。

その日はゴルフバリアントのV収録だった。午前中に仕事を済まし、また急いで都内に戻らなければならない。時間があれば、駐車場の狭い湯本の洋食屋か小田原のラーメン屋か強羅のトンカツ屋にでも寄って帰るものを、と後ろ髪引かれつつ、ソッコーで東名を上る。

そんな火急な場合でも、メルセデスらしい安心感を得られるのが嬉しい。おかげで無事、約束の時間に都内へ。午後は環境省の平成20年度重点施策に関するセミナーに出席する。こんな日に、日産GT-Rかなんかで馳せ参じていたら、笑えない話だよなあ。

Bクラス
Aクラス同様に、2重構造のフロア“サンドイッチコンセプト”を採用するなど安全性にも配慮されている

夕方。本当は一旦、事務所にクルマを置きに帰るつもりだったが、Bクラスで走り出した途端、やっぱり気が変わった。クルマでそのまま行こう。行き先は、なぜか原宿。最近、全く行かないエリアだし、駐車場事情も判らないけれど、Bクラスでなら何とかなりそうだ。それに、当夜の催し、アルコールが出ると聞いていたから、飲まずに済む、断る理由にもなる。続いていたからねえ、飲み会。休肝日。

すっかり日も暮れて、ボクはBクラスを機械式駐車場から引っ張り出し、夜の街を走り出した。食べたんだか食べなかったんだかよく判らない食事しか胃に入ってない。何だか小腹が空いて来た。とある商店街の中華そば屋にでも寄って帰ろうか。

その日の翌日もハコネ取材が入っていた。もう一度、Bクラスで行ってもいいなと、懐かしい煮干し醤油の出汁をすすりながら思う。もちろん、仕事が終わった後のハコネの旨いもんを想像しつつ。

Bクラス
分割可倒式の後席や高さを2段階に変えられるフロアボードなども採用、使い勝手を高めている
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