新しいV6でスポーツカーとしても楽しめるSL350
日本市場でのエントリーモデルとなるSL350には、最高出力316psのV6エンジンを搭載 |
山間に美しい湖があった。特設のプレゼンテーションスペースがたてられていて、中では300SLロードスターに始まる歴代SLクラスと、テクニカルプレゼンテーションの数々、そしてわれわれのランチが待っていた。
今回のマイナーチェンジにおける技術的な注目点をいくつか挙げておこう。SL350用のニューV6エンジン、SLK以来のエアスカーフ、そしてダイレクトステアシステム。
ランチを終えて、涼風を浴びながら日だまりで一服。リスの夫婦がいる。ああ、このままここでまどろんでいたい。
プレゼンテーションスペースに飾られていた往年の名車300SLロードスター |
午後は注目のSL350に試乗だ。これまでSLクラスの6気筒モデルといえば、ノーズが軽く走りのバランスはすこぶる良かったが、いかんせんパワー不足の感が否めなかった。キングと呼ぶには加速がかったるい。あくまでもツウが全てを判った上で選ぶモデルでしかなかった。
最新型は違う。高回転型の新3.5LV6を積むことでパワー&トルクが大幅にアップした。と同時に、ブリップ機能付き7Gトロニックを組み合わせることで燃費性能を引き上げることにも成功している。
もちろんオープンにしてワインディングへと飛び出した。即座に、これは買いだ!と知る。ハンドリングバランスの良さはそのままに、胸をすくパワーフィールを得た。ひらりひらりとワインディングを駆けぬける。ブリッピングつきのシフトダウンも気持ちいい。スポーツカーとしても楽しめる6発SLクラスがようやく誕生だ。そういえば、SLクラスのオリジンは6気筒である。
バンパー形状が変更され、よりスポーティになったリア |
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