SL伝説が始まったアメリカ西海岸での試乗会

SLクラス
試乗会場にて、パーキングに並んだSL

信頼の性能と扱いの良さ、優れたパフォーマンスに揺るぎないステータス。ハードトップクーペの快適さと爽快なオープンエアモーターリング。SLクラスは未だに最強のパーソナルカーでありキング・オブ・ロードスターだ。

クルマ好き、スポーツカー好きならば、日常から遊びまでほとんどこれ1台で事足りる。3人以上の人を載せたいと思わない限り……。

デビューから早6年。その魅力のほどはいまだ健在だが、ここ数年の高性能車ブームも相まって、スペシャリティカーとしての鮮度にはさすがに陰りがみえてきた。そういうことなのだろう。このたびビッグマイナーチェンジが施された。

ワールドプレミアは3月のジュネーブショー。それから二週間後に世界中のジャーナリストをアメリカ西海岸に招いての試乗会が開催された。なぜ、西海岸か。

SLクラスが現在のようなステータスを得た背景には、初代SLが築いた伝説によるところが大きい。そして、ガルウィングドアの純スポーツカー/300SLに対し、ロードスターが欲しいと大声で叫んだのがアメリカ市場であり、オープンスポーツカーとしてのSL伝説は正にこの地で始まったのだ。

以後、西海岸におけるSL人気は現在に至るまで全く衰えることがなかった。

マイナーチェンジしたSLクラスのオフィシャル写真を初めてみたとき、思わずこう叫んでいた。「今のうちに、丸眼を買った方がいいかも!」。写真でみる新しい顔付きは、かなりアメリカ車ライク(例えば最近のキャデラックテイストの影響など)に見えたし、その大掛かりな変更がいかにも取って付けたような感じで全体のデザインバランス(現行型SLのスタイリングは歴史に残るスポーツカーデザインだと思う)を崩しているようにも思えたものだった。

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