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ソニーの最新PND、NV-U76VT速攻レビュー(2ページ目)

ソニーのPND=NAV-U(ナブユー)の主力である4.8V型モデルが、NV-U76VT/U76Vにモデルチェンジ。その実力は?

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

ピタッと吸盤は装着性抜群

早速、愛車に取り付けてみた。ピタッと吸盤は相変わらずの装着性のよさで、吸着用のシールや台座を貼らなくても、ダイレクトに装着できる。吸盤はライバルに比べて小さいが、固定力も強力だ。

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斜めの面に吸盤をくっつけても水平に調整できるのがいい

VICSユニットや電源はピタッと吸盤のクレイドル側に配線する。本体に配線しなくていいので、配線を隠しやすいのがいい。なお、FM-VICSアンテナはピラー内へ隠して貼り付けることを推奨しているが、エアーバッグがピラーに組み込まれているクルマの場合は、アンテナの取り付け場所に注意したい。

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コンパクトなピタッと吸盤は持ち運びも楽。VICSや電源をクレイドル側に配線するのでケーブルを隠しやすいのも○

渋滞予測データを考慮したルート探索が可能

静電式のタッチパネルの反応は良好。地図スクロールが一般的なカーナビとは違い、画面にタッチしたままスライドさせる方式なので、慣れが必要だがiPhone等を使い慣れている人なら最初からスムーズに操作ができると思う。

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ルート探索中。推奨ルート1は渋滞予測データを考慮してルート探索を行う

ルート探索にかかる時間は、最速レベルの機種に比べると多少時間がかかる感じだが、その違いは微々たるもの。いらいらすることなく、スムーズにルート探索ができる。おそらく、渋滞予測データなど検索に関わる情報量が一般的なPNDよりも多いため、多少の時間を要するのだろう。ルート探索は推奨1/推奨2/有料道優先/一般道優先/一般道距離優先/距離優先の6種類を探索できる。

山手トンネル内で自車マークが動く!

測位性能を確認するため、首都高の山手トンネル~大橋ジャンクションを走ってみた。地図は2009年12月のデータだが、2010年3月末に開通した大橋ジャンクションや、2010年2月末開通の圏央道海老名インターチェンジの情報もしっかり組み込まれている。また東京スカイツリーのアイコンがあったり、相模原市の政令指定都市に先行対応するなど、重要な地図データは、データ締め月以降も対応しているのがうれしい。

首都高5号線の熊野町ジャンクション方面から山手トンネルに入り、大橋ジャンクション方面に向かう。GPSだけで測位を行うPNDなら、トンネルに入ってまもなく自車マークが動かなくなってしまうところだが、NV-U76VTの自車マークはトンネル内でもスムーズに動いている。ここでうれしい案内が。山手トンネル内にはオービスが1カ所あるのだが、オービスの場所を「1.5キロ先オービスです」「この先オービスです」「オービスです」という具合に、音声で警告してくれるのだ。NV-U76VTにはオービス警告を新たに搭載。またGPSの電波をキャッチできないトンネル内でも自車位置を正確に測位できるPOSITION plus GTのおかげで、トンネル内のオービスを、しっかりと教えてくれるというわけだ。

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少々わかりにくいが自車マークの上のアイコンがオービスの場所。音声でも注意を促してくれる

この山手トンネル、熊野町ジャンクション付近の入り口から大橋ジャンクションまでは10キロほど。これほどGPSを受けない状態で走るとさすがに誤差も発生し、クルマが大橋ジャンクションにさしかかるよりも先に、自車マークが大橋ジャンクションのロータリー部にマッチングしていた。しかし、その誤差は数100メートル程度。10キロ走ってこの違いなら許せる範囲だし、10キロもの間、GPSを受けていなくても、自車マークがしっかりと動いて道をトレースしているというのは、これまでのPNDではあり得ないことだ。この測位性能だけでも、NV-U76VTを選ぶ価値はある。

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トンネル内でも居場所をしっかり把握できるので安心


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