迂回ルートボタンで手動で渋滞を回避
もうひとつの便利な新機能が迂回ルート探索だ。FM-VICS搭載モデルに限った機能だが、ルート走行中は、地図の下に迂回ボタンが現れ、これにタッチすれば現在のルートとは別の迂回ルートに切り替わる。ちょっとみづらいが左がおまかせルート、右が迂回ルート探索をした状態。ブルーのルートが異なるのがわかる |
どんな時に便利かというと、これから進む先が渋滞しているときだ。カーナビの中には渋滞を考慮してオートリルートをするものもあるが、VICS活用であれば、区間時間情報がわかるビーコンから情報を得た場合に限られる。ストラーダ・ポケットの渋滞情報はFM-VICSによって得ているので、渋滞考慮オートリルートはできない。
それを補完するのが迂回ルート探索。これから進む先に渋滞を発見したら、迂回ルート探索ボタンにタッチ。これで、目の前の渋滞を避けるルートが素早く提示される。いわば、手動の渋滞回避。もちろん、迂回ルートまで混んでいるケースもあるが、うまく活用することで、渋滞を避けることができると思う。また事故や工事、通行止めなどの規制情報がFM-VICSから飛び込んできたときは、規制情報をもとにしたルート再探索を行う。
素早いルート探索で快適にドライブ
ルート探索の早さはトップクラス。待ち時間がほとんどないので、イライラせずにすむ。ルートを外れたときのリルートも早いので、道を間違えても安心だ。一度ルート探索を行ったあとに画面下の「5ルート」ボタンを押せば、おまかせ/有料優先/一般優先/距離優先/別ルートの5つのルートが色別で提示され、全行程一覧表をみれば、全行程の距離とその中の有料道路の距離、料金、所要時間を見比べて、好みのルートを選ぶことができる。5ルート探索すれば各ルートを色別で表示。比較選択できる |
また、高速の入り口/出口を指定したり、中継地点を設定した場合に区間ごとの探索条件を変更したり、常に渋滞している場所、歩行者が多い商店街など、通りたくない場所を迂回できる迂回メモリーといった機能も便利だ。
ワンセグの受信感度はトップクラス
実際に使ってみて、気になった点もある。ひとつはタッチパネルの反応。けっこう強く押さないと反応しないケースが何度かあった。もっとも、試してみたのは量産前の試作モデルで、量産機では改善されているとのこと。購入する際は、店頭等で実際に操作して、確認してもらいたい。もうひとつは地図データ。開通間もない首都高中央環状線の大橋~西新宿区間を走ってみたところ、道路が点線で表示されてはいるものの、道路データとして入っていなかったので、ルート探索できなかったのだ。後日確認したところ、借りた試作機の地図データは昨年度版のもので、量産機には大橋~西新宿区間の道路データも収録されているとのことで一安心。もっとも、このトンネル内で3Dハイブリッドセンサーによる測位精度を確認したかったわけで、それができなかったのは残念だが、ビル街や高架下など、さまざまな場所を走り回った範囲内では、測位に対する不満はなかった。
ワンセグの受信感度は、トップレベル。我が家では、アンテナを立ててもワンセグが受信できなかったり、受信に時間がかかることが多いのだが、ストラーダポケットは、アンテナを立てなくてもすぐにワンセグの受信ができた。画質も悪くない。TV番組を見る機会が多い人にも、うれしいモデルだ。
【関連リンク】
・パナソニック・カーナビ/カーAV総合