メモリー容量アップで情報が充実
クルマ用のナビとしても、大幅に進化している。内蔵メモリーはNV-U3Cの4GBから8GBへと倍増。そのおかげで、情報量は大幅に増えた。たとえば、詳細市街地図の収録エリアは1335エリアだが、これは面積比でNV-U3Cの約10倍。電話番号検索データは約3000万件で、個人宅を検索できるし、渋滞統計情報を収録しているので、渋滞を考慮したルート探索もできる。電源の差し込み口がクレイドル側に変更。吸盤が小型化し見た目がすっきり |
つまり、情報量に関しては主力モデルのNV-U75/U75Vレベル。画面が3.5型と小さいため、道案内の画面表示に関しては簡略化されている部分もあるが、目的地方向周辺検索などの便利機能も継承されている。また細かい部分だが、ピタッと吸盤はより小型化して携帯しやすくなったし、電源の差し込み口がクレイドル側に装備された。そのため、配線が見えにくく、取付後の見た目がすっきりしている。
交差点案内画面2種。主要交差点では看板表示も |
ハイウェイモード、分岐ガイドなど多彩な案内画面を用意 |
測位はGPSのみ。通常使用では十分な性能
NV-U75/U75Vとの大きな違いは、ポジションプラスGTによるハイブリッド測位の有無。ポジションプラスGTを搭載したNV-U75/U75Vは、トンネルの中だろうが、高架道の下だろうが、まるで車速信号を配線した本格ナビのようにしっかりと自車位置を示す。その点、GPSだけで測位を行うNV-U35はGPSの電波が途切れた時の測位は弱いのだが、ユーザーがあらかじめそれを認識しておけば、まったく問題無く使える。徒歩ナビとしても性能が向上。電子コンパスを搭載したので、包囲が一目でわかるし、目的地を設定しておけば、目的地の方向や目的地までの距離等の情報も表示できる。また、公園の中や地下道、歩道橋、商店街などの徒歩専用道を使ったルートを提示してくれるし、屋根を優先、楽な道を優先といった条件でもルート探索が可能だ。
徒歩専用のルート探索が可能 |
パソコン連携を強化し走行軌跡のパソコン表示も可能に
従来「ナブユー」同様、インターネットサイトのPetaMapからガイドブックをダウンロードできるのはもちろんのこと、NV-U35に差し込んでおいたメモリースティックデュオに走行ログを記録し、PetaMapやGoogleEarthと連携して、走行軌跡をパソコン上に表示できるなど、パソコン連携を強化したのも新しく鳴った点。PetaMapでは、ルートデータを共有できるサービスが始まるし、GoogleEarthでは平均/最高速度、走行距離、消費カロリーなどの情報も表示できる。これでソニー・ナブユーのラインアップは、3.5型のNV-U35、4.8型のNV-U75/U75V、6.1型のNV-U3DVの3サイズ4モデル。大きな画面でワンセグを見たいならNV-U3DV、測位性能を重視するならNV-U75かワンセグ内蔵のU75V、クルマ、自転車、徒歩とマルチに使うならNV-U35。それぞれターゲットがはっきりしているので、ユーザーが選択しやすいラインアップだ。
【関連リンク】
・ソニー「NAV-U」ナブユー