コンパクト&高効率のクラスDアンプが増殖
カーオーディオの注目製品も紹介しておこう。パワーアンプは、相変わらずコンパクト&高効率なクラスDアンプの新製品が目立つ。今年はキッカーがIXシリーズという新しいクラスDアンプを発表。4chアンプが1機種、モノアンプが2機種のラインアップとなる。またアルパインがPDXシリーズをモデルチェンジし、JLオーディオは従来のHDシリーズよりリーズナブルなXDシリーズというクラスDアンプを発表した。
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キッカーのIXシリーズは、4ch1機種、モノラル2機種のラインアップ |
クラスDアンプ以外では、フォーカルのFPSシリーズと、オーディソンのSRシリーズが注目株。フォーカルFPSはフォーカル・パワー・シンメトリーの意味。音質とセパレーションの向上を狙って、電源回路を含めて左右シンメトリーの回路構成とした。オプションで専用のキャパシタ(大容量コンデンサ)を用意したのも特徴。試聴する機会があったが、これを接続することで低音が引き締まり、力強い音がする。オーディソンのSRシリーズは、従来のSRXシリーズに代わるベーシック・アンプになる予定。
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シンメトリーの回路構成にこだわったフォーカルFPSシリーズ |
懐にうれしいリーズナブルモデルが登場予定
スピーカーは高級モデルが影を潜めたかわりに、リーズナブルなモデルが多い。ホーム用高級スピーカーにもユニットを供給しているイスラエルのスピーカーメーカー、モレルは、従来のベーシックモデル、テンポ・シリーズよりもさらにリーズナブルなスピーカー、マキシモ・シリーズを発表。セパレート2ウェイとコアキシャル2ウェイの両方を用意している。
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モレルのマキシモシリーズは従来のベーシック機、テンポシリーズよりリーズナブル(な予定) |
オーディソンからも、VOCE(ヴォーチェ)という新しいシリーズのスピーカーが登場した。ヴォーチェとはヴォイス=声の意味。魅力的なヴォーカル再生をターゲットにしたことは、ネーミングからもわかる。13&16センチのセパレート&コアキシャル2ウェイシステムのほか、単品ユニットでは30センチサブウーファーや3インチミッドレンジも用意する。
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オーディソンVOCEシリーズは上級機、THシリーズのサウンドをリーズナブルに提供 |
このように、カーオーディオも新製品がわりと充実。しかも、ちょっとがんばれば手が届く価格帯のモデルが増えてきたのがうれしい。カーオーディオ関係の、さらに細かい情報は、1月末発売の「カーオーディオ・マガジン」(芸文社)に掲載されますので、興味がある方は、そちらも合わせてお読みください。