測位性能を重視したタイプとは?
そこで、測位性能を重視したタイプとはどういうものかという話だが、ジャイロセンサーや加速度センサーを内蔵した、いわゆるハイブリッド測位システムを搭載したものを言う。PND/ポータブルナビで最初にこれを搭載したのがソニーの「ナブユー」。ナブユーの現行モデルでは、コンパクトモデルのNV-U3C以外、ハイブリッド測位システムのポジション・プラスGを搭載している。サンヨー・ゴリラNV-SB540DTはトンネル内でも自車位置をトレース |
またサンヨー「ゴリラ」とパナソニックの「ストラーダ・ポケット」は、09年モデルからそれぞれ「ゴリラジャイロ」「迷いまセンサー」というハイブリッド測位システムを搭載した。カロッツェリアのエアーナビもジャイロセンサー&加速度センサーを搭載。オプションのケーブルを追加すれば車速信号を取り込むことができる。
細かく見ていくと、ハイブリッド測位システムを搭載したものの中にも性能差があって、たとえば長いトンネルだと、途中で止まってしまうもの、トンネル内で一旦停車すると、その後の自車位置の追従が甘くなるもの、高速道路と一般道が並行する道で、どちらの道にいるのか判別できなくて、自車マークが高速と一般道を頻繁に行き来してしまうものなど。これらに不満を持ちそうであれば、PND/ポータブルナビには満足できないと思う。より測位性能に優れたAVナビを選ぶしかない。
どの性能を重視するかがナビ選びのポイント
カーナビにおいて、どの性能を重視するかで、PND/ポータブルナビの選び方も変わる。たとえば道案内のきめ細かさを重視するなら、サンヨー・ゴリラにつきる。今売られているPND/ポータブルナビはメモリー容量4GBが主流。ところがサンヨー・ゴリラだけは8GBのSSDを搭載している。容量が大きい分だけ、詳細市街地図の収録エリアが広いし、3D交差点拡大図や看板表示などの案内画面もきめ細かいなど、4GBのモデルにはない案内のきめ細かさを持っているのが、サンヨー・ゴリラなのだ。カロッツェリア・エアーナビは通信機能に対応。渋滞情報を取得できる |
検索能力を重視するなら、パナソニックのストラーダ・ポケットに注目したい。09年モデルはGoogleマップと連携していて、Googleマップで探したスポットを、ストラーダ・ポケットで活用できるのだ。Googleマップなら常に最新の情報に更新されているので、情報が古くなる心配は無し。口コミ情報も手に入るし、友人同士での情報のやりとりも簡単だ。ほかに、ソニーのペタマップ、カロッツェリアのナビポータルもインターネット等からの情報取得ができる。
ソニー・ナブユーのピタッと吸盤は取付性で抜きんでている |
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