自車位置がずれないナビが欲しいなら
カーナビの基本でもあるロケーション性能=自車位置の測位精度が高いのは、カロッツェリアとパナソニック。普段、普通の道をドライブしている分には、どの機種もそれほど変わらず快適に案内してくれるが、測位が厳しい場所で、違いがでる。測位性能が高いと、測位が厳しい立体駐車場や地下駐車場からでた直後等でも、迷わずスムーズに案内してくれるので、方向感覚に疎い人にはありがたい。パナソニック・ストラーダ。GPSと各種センサーのハイブリッド測位で自車位置を正確に表示 |
案内機能に関しては、メーカーによって見せ方に違いはあれど、内容はそれほどかわらない。これは店頭のデモを見ながら、好みに合うものを選べばいいだろう。交差点拡大などの画面表示だけではなく、通常地図の見やすさ、音声案内の声質などもチェックするといい。
検索機能に違いはある?
検索機能も、店頭のデモでチェックできる。ナビ本体に搭載されたデータはどのメーカーデモもさほど変わらないので、実際にさわってみて、直感的に操作できるか、いかに少ない操作回数で目的地の地図を呼び出せるかといった部分を試してみるといいだろう。本体に内蔵したデータで特殊なものでは、クラリオンのTVサーチがある。これはTVや雑誌で紹介された注目スポットを検索できるもの。旅に出かけて、観光したり食事をしたりするときに、わりと役立つ。また、外部から情報を取り込めるナビも増えた。これらは、新しいスポット情報を取り込むことができるので、オープンしたばかりの注目スポットにも簡単に行ける。外部から情報を取り込めるのはアルパインのおすすめスポット情報、イクリプスのケータイリンク、カロッツェリアのドライブマネージャー&スマートループドットログ、パナソニック・ストラーダのおでかけストラーダ&グーグルマップ連携などだ。
同じクルマに長く乗るならお気に入りのナビを選びたい
昨年秋の不況以降、クルマの買い換えを控えて、1台のクルマに長く乗る傾向があるようだ。たとえば5年でクルマを買い換えていた人が車検を1回のばすと、同じクルマに7年乗ることになるわけだが、5年前の新車に付いてきた純正ナビと最新の市販ナビでは、性能は雲泥の差。クルマは同じでもカーナを最新モデルに変えれば、ナビ性能が向上するし気分も一新。快適なドライブが楽しめると思う。また新車でも、オーディオレス、ナビレス車を設定しているクルマが増えている。たとえばトヨタの新型プリウスは、8割以上がナビレス車のオーダーだとか。このように、純正ナビを装着した状態で購入するのではなく、ナビレス車を手に入れ、好みの市販ナビを組み込んでカスタマイズするのもひとつの手。純正ナビに不満があったとき、不満を持ちながら5年も使用するよりは、自分でナビを選んだほうが不満は出ないだろう。それに、市販ナビのほうがコスト負担が少ないケースもある。たとえば純正オプションでリアモニターまで装着すると思いのほか高く、かえってアルパインのリアビジョンナビを導入した方が安上がりだったりする。これらのことをふまえて、性能と予算の兼ね合いを考えながら、自分にあったカーナビを選びたい。