カーナビ・カーオーディオ/カーナビの選び方/使い方

09年最新カーナビの選び方ーAVナビ編(3ページ目)

ボーナスシーズンに向けて、今年も各社のAVナビが出揃い、購入を考えている人もいるだろう。そこで、あなたにぴったりのナビを選ぶには? を考えてみよう。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

渋滞回避能力に優れたナビはどれ?

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スマートループでVICSの10倍の渋滞情報が得られる。渋滞回避能力はバツグン
ナビ機能の話に移ろう。渋滞情報が充実していて、渋滞回避能力に優れたナビが欲しいなら、プローブ情報を活用できるカロッツェリア・ナビとクラリオンのクラスヴィアおよびスムーナビNX609がいい。これらは、走行中のクルマから定期的に交通情報を専用のサーバーにアップロードして渋滞情報を収集。その情報を他の同型ナビユーザーと共有できる。そのため渋滞情報の精度は高いし、渋滞情報を提供できる道路は、VICSよりも詳しいのだ。とくにカロッツェリア09年サイバーナビは、渋滞情報を提供できる道路の総延長が70万キロにも上る。VICSが現在渋滞情報を提供している道路の総延長は7万キロだから、その10倍にも及び、道幅3.3m以下の細街路を除くすべての道路を網羅していると言っていい。

一方のクラリオンは、プローブ情報を活用したオンライン交通情報探索を09年モデルからスタートしたばかり。プローブ情報はデータの蓄積によって、情報の正確さも高まっていくため、カロッツェリアのスマートループに比べると、情報量ではまだまだかなわないのだが、タクシーをプローブカーとして活用する仕組みなので、データも急速に蓄積されるものと思われる。オンライン渋滞情報の提供エリアも当初は首都圏が中心だが、今後、各地の大都市からその周辺へと、提供エリアを拡大していく予定とのことだ。

地図データが古くならないナビはある?

地図データの鮮度では、市販ナビで唯一、差分更新できる地図データを採用しているアルパインが、技術的には一歩先を進んでいる。差分更新とは地図を部分的に書き換えできる仕様のこと。一般的な地図データは道が新しく開通したときに、その部分だけを付け加えるわけにはいかず、地図データすべてを書き換えなければならなかった。ところが差分更新なら、元の地図データに新規開通した道だけを上書きできるのだ。

従来のX07シリーズでも、この方式を採用していたアルパインナビだが、更新データの配布頻度が多くなかったので、そのメリットをあまり生かせてなかったのも事実。ところがX08では高速道路のデータを年に4~5回、一般道を含む最新の地図データを年1回、提供するようになる。しかも高速道路データは携帯電話によるデータダウンロードも可能。地図データの更新が頻繁にできるようになったのだ。

差分更新を採用しているわけではないが、他のメーカーでも地図更新ができるモデルがある。カロッツェリアは3年分の地図バージョンアップが無料ででき、その間に5回(半年に1度)は地図/道路/地点データをすべて更新できる。また、地点データは毎月、最新のものに更新できるし、新規開通した高速道路や有料道路、主要一般道は、開通した日に地図に反映される。

次ページは引き続きナビ能力の違い
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