クラスヴィア1機種、スムーナビ3機種を発表
クラリオンは、連休前にフラッグシップナビ、クラスヴィアの新型1機種を発表し、連休明けにメモリー採用の2DIN AVナビ、スムーナビを発表するという時間差攻撃に出た。まずはクラスヴィアNX809(294,000円)だが、最大の特徴は日立製作所が提供する交通情報提供サービスをブルートゥース携帯電話経由で、リアルタイムに取得できることだ。オンライン交通情報に対応したNX809(294,000円) |
このオンライン交通情報検索はタクシーとクラリオンナビ・ユーザーの実走行データをプローブ情報として収集し、VICSセンターからの情報を統合してカーナビにリアルタイムで提供するというもの。仕組みはカロッツェリアのスマートループ交通情報のようなものだが、情報を収集するプローブカーにタクシーを活用しているという点が大きな違いだ。
この情報が提供される道路は、最初の段階では東京23区内に限られるが、徐々に拡大していく予定。東京23区内に限れば、VICSの数倍の道路で渋滞表示ができるそうだ。もちろん渋滞情報を考慮したルート探索も可能。渋滞を回避して効率よくドライブできる可能性が高まる。
チズルとススムとの連携強化で口コミ情報が充実
クラリオンが運営する地図情報サービス「チズルとススム」との連携も強化した。画面下に周辺のおすすめスポットの写真を表示するピクチャービューはこれまでも採用していた機能だが、そのピクチャービューに、チズルとススムに投稿された情報を反映できるようになったのだ。フラッグシップにふさわしくモニターは高精細な7型ワイドVGAで、内蔵地デジチューナーはフルセグ対応の4チューナー×4アンテナタイプ。iPhone3G以外は最新のiPodの接続に対応しているし、ドルビーの最新のサラウンド技術DAEPを搭載するなど、サウンド機能も充実している。TV番組等で紹介されたお店を検索できるTVサーチは、TV好きにはたまらない機能。楽しく使えるナビであると同時に、交通情報提供サービスによって、ビジネス活用にも役立つナビになった感じだ。
メモリーAVナビが3モデルに増殖
スムーナビの最上位モデルNX609(オープン価格)はフルセグに対応 |
3モデルとも8GB SDD(シリコン・ディスク・ドライブ)を採用したメモリー2DIN AVナビで、モニターはQVGAの7型ワイドを採用。NX609とNX309はOSを新しくし、より効率よくデータを圧縮できるようになったため、1,171都市の詳細市街地図や約3,000万件の個人宅電話番号検索の情報を収録している。またクラスヴィアだけに搭載していたTVサーチを、NX609とNX309にも採用。圧縮音楽をメモリーに保存できるミュージックキャッチャーは、最大約1000曲を保存/再生できる。ちなみにNX209は同じ8GB SDDを採用しながら、OSは従来と同じものを採用。そのため、詳細市街地図や個人宅電話番号検索は無く、ミュージックキャッチャーの保存曲数も500曲と少ない。
フルセグ対応地デジチューナー内蔵のNX609に注目
さてNX609だが、NX309/NX209がワンセグチューナー内蔵なのに対し、4アンテナ×4チューナーのフルセグ対応地デジチューナーを内蔵。またクラスヴィアに新しく採用したオンライン交通情報にも対応した。もちろんブルートゥースも内蔵。ハンズフリー通話や音楽のストリーミング再生もできる。さらにUSB経由でiPodを楽しむことができるし、ビデオiPodの映像も再生可能。4chプリアウト+サブウーファー出力を装備し、ローパス/ハイパスフィルターを搭載するなど、オーディオ面の発展性も充実している。地デジチューナーは、受信エリアが変わったときに、系列局や中継局を高速サーチするチャンネル高速自動サーチにより、ロングドライブでも同じ番組を見続けることが可能。サイドビューカメラ、CC-2016A-A(25,200円)や後方確認カメラCC-2017A-A(25,200円)の発展性もある。地図が立体的に立ち上がる3D表示や3D交差点拡大図など、地図の見栄えの良さを求めなければ、カーナビとしては十分な内容で、AV機器としての発展性もある程度求める人には、NX609はコストパフォーマンスの優秀なモデルといえる。
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