ピタッと吸盤はダッシュボードに直に吸着
クルマへの取付けはピタッと吸盤を採用したスタンドを使う。ナブユーの初代モデル、NV-U1から採用しているこのピタッと吸盤は秀逸。一般的な吸盤はつるつるした平らな面でなければ吸着できないので、樹脂製の吸着ベースをダッシュボードに貼り、その上に吸着させるという方法をとる。ところが吸盤にゲルを採用したピタッと吸盤なら、多少ラウンドした面でも、シボが入って多少でこぼこした素材でも、そのままで吸着可能。だから、取付は手軽だし、他車への載せ替えも簡単にできるのだ。NV-U3Cのピタッと吸盤。本体の小型化に伴いスタンドもコンパクトに |
ま、吸盤は元々、窓に貼ることを前提に作られたもので、欧米では小型のPNDをルームミラーの横などに貼り付けているのをよく見かける。その場所なら、操作時に手が届きやすいし、ルームミラーを覗くついでに地図を確認できる。また音声案内が頭の上から聞こえてくるので、音楽やラジオを聞いていても案内の声と区別できる。
というわけで、3.5インチクラスのPNDを装着するには理想の場所なのだが、いかんせん日本では、ETC、VICS、地デジのアンテナやドライブレコーダーは窓貼りを許されているものの、ナビを窓に貼るのは違反。ところが多くの吸盤タイプのスタンドを付属したPNDは海外で売っているスタンドをそのまま流用し、ベースを追加することでダッシュボード貼りに対応している。それをせず、吸盤まで日本仕様に合わせ、コストをかけて作っているあたりは、さすがソニーである。
脱落防止のストラップを付属
あまりに取り付けが楽で簡単に吸着するから、以前のモデルでは空気を抜いて密着させるための「ボタンを押してロックする」という作業を怠る人もいたという。その場合、走行中の振動などで吸盤がはがれるというトラブルも起こるので、NV-U3Cにはストラップを付属した。窓の曇り止めのスリットなどにストラップの端を引っかけておけば、万が一「ボタンを押してロックする」を怠って走行中に吸盤がはがれたとしても、ナビが転げ落ちるような事態は防げるというわけだ。ま、「ボタンを押してロックする」を怠らなければ問題ないのだが。
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