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ゴリラとエアーナビ、どっちが買い?

昨年秋に登場したサンヨーゴリラNV-BD600DTと先に発売済みのカロッツェリア・エアーナビ。2台のポータブル通信ナビを機能比較。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

サンヨー・ゴリラがカーウイングスに対応

昨年秋に登場したサンヨーゴリラ・NV-BD600DTは日産が提供するテレマティックスサービス「カーウイングス」に対応したポータブルナビ。通信機能を持ったポータブルナビといえば、先にカロッツェリアのエアーナビが登場しているが、それとガチンコ勝負となるモデルともいえる。そこで両モデルの機能やサービス内容、通信費用などを比べてみたいと思う。

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サンヨー・ゴリラNV-BD600DT(オープン価格)※実売価格は70,000~80,000円程度
まず本体サイズはNV-BD600DTが幅約157×高さ98.5×奥行き30ミリなのに対し、エアーナビは幅約179.5×高さ98.5×奥行き32.5ミリ。エアーナビが画面の左にロータリー式のコマンダーを装備しているぶん幅が広いが、高さ、奥行きはほぼ同等だ。画面サイズも5.8インチワイドと同じ。ただしNV-BD600DTが約34万画素なのに対して、エアーナビは115万画素のVGAディスプレイ。画像のきめ細かさでは、エアーナビに歩がある。

バッテリーの有無が大きな違い

ハード面の違いはほかに、内蔵バッテリーの有無。エアーナビはバッテリーを内蔵しているが、NV-BD600DTはシガーライター電源もしくは家庭用電源のみで駆動する。エアーナビのバッテリー持続時間も、それほど長くはないがアウトドアでテレビが見たいとか、車外で検索や探索の操作がしたいといった場合に、便利に使える。

またNV-BD600DTにはFMトランスミッターを内蔵しているがエアーナビはFMトランスミッター無し。ワンセグの音や、SDカードの圧縮音源をクルマのスピーカーで楽しむには、ミニジャックのオーディオ出力を使ってカーオーディオのAUX入力に接続するという方法をとる。こちらのほうが音質面では有利だが、純正システムにはAUX入力を持たないものもあるわけで、手軽にクルマのスピーカーでワンセグなどの音を聞くにはNV-BD600DTということになる。

NV-BD600DTはワンセグ録画が可能

それ以外には、ワンセグチューナー内蔵、ブルートゥース内蔵、SDカードスロット装備、地図データの記録メディアは4GBフラッシュメモリー採用など、ほぼ同じスペックを持っている。ただし、まったく同じというわけではなく、細かい部分が異なっている。たとえばワンセグだが、NV-BD600DTはSDカードに番組を予約録画できるしデータ放送も楽しめるが、エアーナビに録画機能はなくデータ放送も見られない。

またSDカードに保存して再生できる圧縮音源のフォーマットは、NV-BD600DTがMP3とWMAだけなのに対して、エアーナビはAACや静止画のJPEG/BMPにも対応する。さらにブルートゥースはNV-BD600DTの場合、カーウイングスのデータ通信に使いハンズフリー通話には対応していないが、エアーナビのブルートゥースはハンズフリー通話もできるといった具合だ。

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