サンヨー・ゴリラがカーウイングスに対応
昨年秋に登場したサンヨーゴリラ・NV-BD600DTは日産が提供するテレマティックスサービス「カーウイングス」に対応したポータブルナビ。通信機能を持ったポータブルナビといえば、先にカロッツェリアのエアーナビが登場しているが、それとガチンコ勝負となるモデルともいえる。そこで両モデルの機能やサービス内容、通信費用などを比べてみたいと思う。サンヨー・ゴリラNV-BD600DT(オープン価格)※実売価格は70,000~80,000円程度 |
バッテリーの有無が大きな違い
ハード面の違いはほかに、内蔵バッテリーの有無。エアーナビはバッテリーを内蔵しているが、NV-BD600DTはシガーライター電源もしくは家庭用電源のみで駆動する。エアーナビのバッテリー持続時間も、それほど長くはないがアウトドアでテレビが見たいとか、車外で検索や探索の操作がしたいといった場合に、便利に使える。またNV-BD600DTにはFMトランスミッターを内蔵しているがエアーナビはFMトランスミッター無し。ワンセグの音や、SDカードの圧縮音源をクルマのスピーカーで楽しむには、ミニジャックのオーディオ出力を使ってカーオーディオのAUX入力に接続するという方法をとる。こちらのほうが音質面では有利だが、純正システムにはAUX入力を持たないものもあるわけで、手軽にクルマのスピーカーでワンセグなどの音を聞くにはNV-BD600DTということになる。
NV-BD600DTはワンセグ録画が可能
それ以外には、ワンセグチューナー内蔵、ブルートゥース内蔵、SDカードスロット装備、地図データの記録メディアは4GBフラッシュメモリー採用など、ほぼ同じスペックを持っている。ただし、まったく同じというわけではなく、細かい部分が異なっている。たとえばワンセグだが、NV-BD600DTはSDカードに番組を予約録画できるしデータ放送も楽しめるが、エアーナビに録画機能はなくデータ放送も見られない。またSDカードに保存して再生できる圧縮音源のフォーマットは、NV-BD600DTがMP3とWMAだけなのに対して、エアーナビはAACや静止画のJPEG/BMPにも対応する。さらにブルートゥースはNV-BD600DTの場合、カーウイングスのデータ通信に使いハンズフリー通話には対応していないが、エアーナビのブルートゥースはハンズフリー通話もできるといった具合だ。
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