独自のスタンスに立つガーミン
いま話題のPNDだが、これからカーナビの普及が始まる海外と違い、日本ではすでに高性能なAVナビが普及しているのだから、ポジションが難しいと思う。自車位置の測位精度に関しては、車速信号をとったハイブリッド測位式のナビが圧倒的に優れているわけだし、国内ではレンタカーにも普通にカーナビが付いているし、ほかのクルマに付け替えて使うという需要がそれほど多くないからだ。しかも、日本では吸盤を窓に貼って使うのが違法だから、PND側が付け替えられるような仕様でも、表向きには推奨できない。これは従来のnuvi250。Plusも同様に海外で使用可能。 |
そんなPNDの中で、ガーミンのポジションは独自。なんといっても日本だけではなく海外でも使用できるという強みがあり、それがあるから画面の小ささもデメリットにならず、かえってバッグに収納しても邪魔にならないというメリットになる。
海外マップソースは次々と増加中
価格も定価で4万円以内とお手頃だから、本格ナビを持っていたとしても、海外用のサブナビとして1台持つことができる。海外用のマップソースだが、ハワイ/北米/ヨーロッパ/ニュージーランド/オーストラリア/マレーシア・シンガポール/タイ/香港・マカオ/ブラジル/メキシコ/南アフリカなど、当初よりも増えている。国内メーカーのPNDに比べると知名度の低いガーミンだが、世界的に見ると2007年の販売台数は世界ナンバーワン。山登り用のGPSとしても圧倒的に支持され、そのノウハウを活かして、GPSのみのナビを比較すると、測位性能も優れていて、とくにGPSの信号をロストした状態から再補足するまでの復帰能力がものすごく早いのが魅力だ。
インパネを加工したくないクラシックカー、1人1台のクルマを保有している家庭、海外ドライブが趣味の人、さまざまなシーンにガーミンが活躍する場はありそうだ。
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