カーナビ・カーオーディオ/カーオーディオの知識

スピーカー交換10万円プランを試してみた!(4ページ目)

カーオーディオ専門店は高いという話をよく聞くが果たしてそうなのか。サウンドステーション10万円プランを実際に装着し、内容を考察。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

制振とともに重要なのが吸音だ

制振に使った材料は、積水化学のレアルシルト匠というもの。30×50センチ角のシートをいくつかのサイズにカットし、両ドア合わせて3~4枚使っている。このレアルシルト匠、専門店限定商品で一般小売りはしていないもの。一般に買えるブルーのレアルシルトより、振動吸収性を約20%向上させているという。ちなみに、一般に小売りしているブルーのレアルシルトは「匠」よりもやや小さい30×40センチ角のシートが8枚入りで15,540円。1枚あたり約1,900円で、これを4枚使ったとすれば制振材の部材だけで、安く見積もって約8,000円かかる。

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これがオーディオテクニカのダイナミックドレインという吸音材
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ダイナミックドレインをスピーカーの真裏の鉄板に貼る

またスピーカーの裏側のエネルギーを真正面から受けるドアの鉄板には、レアルシルト匠で制振を施したあとで、オーディオテクニカのダイナミックドレイン(4,725円/2枚)という高排水吸音材を貼り付けている。これは人間の耳に最も敏感とされる2kHz前後を中心に高い吸音能力を発揮するアイテム。これをスピーカー裏の鉄板に貼ることで、背圧をコントロールして上質な音にコントロールするわけだ。もちろん、これら制振&吸音の部材費も、10万円プランの金額に組み込まれている。

スピーカーの固定はインナーバッフルで

ここまでのデッドニングというかドアチューニングが済んだら、スピーカーを固定するためのバッフル造り。トレードインスピーカーの設定がないクルマのスピーカーを交換する場合、トレードインタイプのスピーカー以外を装着する場合は、個々のクルマ、個々のスピーカーユニットに合わせて、バッフルをオリジナル制作する必要がある。スイフト用に制作したのは12ミリのMDFという木材を2枚重ねたリング状のインナーバッフル。堅さの異なる2種類のMDFを使って制作している。ちなみに、リング状のインナーバッフルの制作費用は、標準で12,000円(左右2枚で)からとのこと。これはサウンドステーション全店の統一価格だ。

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2種類のMDFを組み合わせて造ったリング状のインナーバッフル

バッフル制作を終えたらスピーカーを配線して、ドアにバッフルごと固定。ドアの内張りやパネル等を戻して、作業は完了だ。作業時間はお昼頃に始まって約8時間。前日の閉店間際にクルマを預けて、翌朝から作業を始めれば、その日の夜には作業が完了しているという具合である。

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防水塗装したあとにドアに固定してスピーカー取り付けは完了


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