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3万円台の新作CDレシーバー、どれを選ぶ?(2ページ目)

アルパイン、カロッツェリア、ケンウッドから08年CDレシーバーの新作が登場。3万円台のモデルなら、どれを選ぶ?

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

非圧縮のWAVファイルの再生ができる

カロッツェリアはUSBのダイレクト接続に関してはライバルにやや遅れをとっていて、ニューモデルのカロッツェリアDEH-P630(34,650円)で初めて対応した。フロントフェイスのデザインテイストが、今年発売されたどのモデルとも異なるあたりからも、新世代を感じさせる。

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DEH-P630
対応フォーマットはWMA/MP3/AAC/WAVの4形式。圧縮音源だけではなく非圧縮のWAVフォーマットに対応しているのは、今回取り上げた中ではこのモデルだけだ。元々の音楽データから音を間引いてデータ量を軽くする圧縮音源に比べて、元々の音楽データ量と変わらない非圧縮データが高音質なのは確実。USBメモリーなどのUSBデバイスに音楽を保存するとき、曲数をとるか音質をとるかといったら絶対に音質と答える人なら、WAV対応のDEH-P630はいい選択だろう。

iPodで操作が可能!

iPodの大量の音楽から聞きたい曲を探す時は、まずディスプレイ下に並んだ3つのボタンの真ん中のLISTボタンをプッシュ。これで、選曲モードに切り替わるので、ディスプレイ右のロータリーボリューム&セレクターを回してモードを選択。決定はロータリーボリューム&セレクターを押せばいい。これを繰り返して、曲にたどり着くという具合だ。

ロータリーボリューム&セレクターが回す、上下左右に倒す、真ん中をプッシュするの操作をひとつで兼ねていて、ややぐにゃぐにゃした操作感なのを除けば、使い勝手はいい。ディスプレイはもちろん日本語で、選曲モードなどのリストは3行表示できる。

通常、iPodを対応デッキに繋げばiPod側での操作はできなくなるが、iPodのクリックホイールで操作ができるコントロールモードを採用しているのはDEH-P630ならでは。インパネの操作&視認できる範囲にiPodをセットできるなら、慣れているぶん絶対に使いやすい。

サウンドレトリバーで圧縮音源も高音質

サウンド機能はアドバンスド・サウンドレトリバーが、圧縮音源の再生に効果あり。これは、音声の圧縮時にカットされる微少な音などを補正して本来の音に戻そうという技術。これをONにすると、平面的だったMP3などの圧縮音源の音が、立体的に躍動的に変化する。圧縮音源をよく聴く人には有効だ。また7バンドイコライザーやバスブースター、バーチャルサウンドクリエーターといった機能も搭載する。

デジタルオーディオを聴くなら音のいいWAVファイルに限る人、デッキでiPodを操作するのはかったるい人は、DEH-P630を選ぶといい。なお、USBデバイスを差し込める延長ケーブルは付属しているが、iPod用のUSB変換ケーブルCD-IU50(3,150円)は別売。ただし、これは車内に置きっぱなしにしてもトラブルがないよう耐候性に優れたタイプで、自己責任で使うならiPod付属のUSBケーブルでも音はでる。

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DEH-P730
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DEH-P930

カロッツェリア08年春新製品ラインアップの中には3万円台のCDメインユニットがもう1台。DEH-P730というモデルがあるが、こちらはiPodを聴くにはiPod用アダプターCD-IB10II(10,500円)、USBデバイスに保存した音楽を聴くにはUSB用アダプターCD-UB10(15.750円)が必要だから、実質的にワンランク上のモデルになる。また、高音質にこだわるならDEH-P930(78,750円)がおすすめ。前モデルのDEH-P910も音の良さで評判が高かったが、DEH-P930はそれよりも一段と音質が向上。密度が濃く厚い音を手に入れた。

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