オーディソンがデジタルプロセッサーを展示
中でも注目したいのは、オーディソンが参考出品していた「bit one」というデジタルプロセッサーだ。純正システムのスピーカーケーブル=アンプで増幅後の信号も入力できるハイレベルインプット対応の8ch入力と8ch出力を持ち、デジタルクロスオーバー、デジタルイコライザー、タイムディレイ機能付き。純正システムがマルチアンプ構成で、スピーカー出力が、あらかじめ帯域分割済みの場合でも、DSP内で合成してフラットなフルレンジの信号に戻すという頭のいい機能も搭載しているようだ。
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オーディソンのデジタルプロセッサー、bit one |
詳細な仕様はまだ定まっていないようだが、音質を損なわないよう、高性能なDSPチップを使用する予定。クオリティの高いハイエンド・カーオーディオシステムを、純正デッキを残したままで構築したい人にはマストアイテムになりそうだ。
オーディオコントロールも純正融合に注力
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OEMインテグレーションは純正システムとの融合の意味 |
ほかにもオーディオコントロールには「OEM integration」という展示ボードを作って、デジタルプロセッサーのDQL-8や、最大400Wのハイレベル入力に対応するライン出力コンバーター・LC7、ハイレベルインプット対応のデジタルベースマキシマイザー・EPICENTER Plusなど、純正システムとの融合を図るアイテムをズラリと並べていたし、JLオーディオのclean sweepなども、その類。日本のメーカーも、日本国内では未発売だが、アルパインやケンウッドが、純正システムに市販のAVソースを加えたり、音質補正できたりするようなアイテムを出している。純正デッキの取り外しがさらに困難になれば、このようなアイテムを核にして、アンプ&スピーカーでクオリティアップを図るという方法が主流になっていくのではないだろうか。
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