カーナビ・カーオーディオ/カーオーディオの知識

音で競う! カーサウンドコンテスト(5ページ目)

9月5~7日にかけて幕張メッセで行われたパイオニア・カーサウンドコンテスト。今年は内蔵アンプクラスが新設されより身近になった。そのコンテストの模様を、内蔵アンプクラスを中心にレポート。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド


福岡のエモーションが見事2連覇

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カロッツェリアxクラス・ディーラーデモカー部門1位のエモーション橋本さん
カロッツェリアxクラス&カーシアタークラス・ディーラーカー部門の上位入賞車も紹介しておこう。見事、カロッツェリアxクラス・ディーラーカー部門第1位に輝いたのは、昨年に引き続き福岡のCarAudioProShop エモーションのプジョー。このクルマ、昨年と同じシステムだが、それで2連覇は凄い。というのも、昨年優勝した時点で、他のショップの目標は、このプジョーの音を上回ることが目標になるからだ。しかも、昨年のコンテスト時に、プジョーの音を聴いているショップも多数。つまり、手の内をさらけ出した中での2連覇なのだ。

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スピーカーの角度に音へのこだわりが見える
昨年の音は、いまも鮮明に頭の中に残っていて、とにかくリアル。高級なホームオーディオをベストポジションで聞いているような音を、そのまま車内に持ってきたという雰囲気。ワイドレンジかつ高解像度でレスポンスに優れているという具合に、スペックで語れる部分はもちろんのこと、音楽性の高さには驚いたものだ。クルマで、こんな音が聴けるのか、と。

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ラゲッジルームはこんな感じ
今年の音は、昨年よりややマイルド方向。スピーカーがこなれてきたこともあるのだろう。昨年の良さをそのままに、耳当たりのよさを手に入れたという雰囲気だ。

クルマの走りを楽しみつついい音も両立

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デッキはカロッツェリアxのRS-D7XIII
このアルファロメオ156はディーラーカー部門3位。名古屋のコルトレーンが製作したクルマだ。このクルマ、なにが凄いって、並みいるライバルのほとんどがシステムにサブウーファーを加えているなか、サブウーファー無し、フロントスピーカーのみのシステムで3位に入賞したこと。審査では再生レンジの広さも影響するわけで、サブウーファーが無いシステムは明らかに不利なのだ。

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スピーカーはハーツ。クルマに合わせてイタリアン・ブランドを使った
ところが、このクルマ、その不利を補ってあまりある躍動感が、音から感じられる。音が生き生きとしていて音楽が楽しいのだ。ちなみに、フロントスピーカーはイタリアのハーツというメーカーのものだ。

いくらオーディオを装着しているといっても元々はクルマ。カーオーディオの搭載によって、クルマが重くなり動力性能が損なわれるのは困る。とくにアルファロメオのような走って楽しいクルマならなおさらだ。そのへんを考慮してフロント2ウェイという最小限のシステムで止め、なおかつ高音質を両立しているところに拍手を送りたい。

次ページはカーシアタークラス・ディーラーカー部門1位に輝いたクルマ
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