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話題のPNDを試す1 クラリオンDTR-P5(4ページ目)

メモリータイプのポータブルナビ=PNDが欧米で大人気。その勢いで日本でも続々と発売されはじめた。そんなPNDはカーナビ超先進国の日本で使えるのかを検証。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

測位性能

空が開けた道路を走行しているぶんには、車速パルスをとっているかのように、滑らかに自車位置が道路上をトレースしていく。一旦、トンネルに入っても、自車位置は止まらず動いたまま。どうやら、GPSを受けなくなった時点の車速を考慮して、自車位置の場所を予測しているようだ。

自車位置が動かなくなったのは、200mほど走ったトンネル内。そこからGPSの電波を再び拾ったときに、どれだけ早く復帰できるかを新宿西口の地下ロータリーで試してみたところ、ロータリーをほぼ一周しかけたところで測位完了。正確な方向を見失わずに走行できた。その後、再びトンネルに入り、抜けた後でT字路があるのだが、信号待ちの間に正確な自車位置に復帰。GPSを測位できなくなってから復帰するまでの速さと正確さは、十分に合格である。

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マルチパスを受けても走行中は測位が安定している
マルチパスによる測位の乱れが気になる高層ビル街では、クルマが動いている間は測位が安定。おそらく、マルチパスを排除する能力と、マップマッチングが正確に動作しているものと思われる。ところが、一旦停車してしばらく経つと、マルチパスの影響を受け、自車位置が迷走を始める。同時にテストした他社モデルでは、地図がグルグル回転するものもあったから、それよりは断然マシだし、市販モデルではない最終試作品でテストした影響もあったかもしれない。が、このあたりはGPSだけで測位するカーナビの弱さでもある。

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実は高架下の一般道を走行中なのだが高速上にマッチングすることも...
高速道路の高架下を走行中も、クルマが動いている間は測位が安定していて、一般道を走行中に、高速上にいると判断することもない。しかし一旦停止したときに測位状態が悪かったりすると、高速道路上にいると判断することもある。というか、高速上だと判断することが多い。ここでルートを引いていると、先の出口で降りるよう案内し、道がわからない場所だと遠回りになることもある。

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