パイオニアの新AVナビはリーズナブル価格を実現
日本の市場をリードするパイオニアはインダッシュモニター搭載型、2DIN一体HDDナビなど、2~3年ほど前からアメリカ市場に投入してきたが、安価なPNDが主流のアメリカ市場では苦戦。そこで、1,000ドル以下のリーズナブルなAVナビを開発した。
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リーズナブルな価格を実現したパイオニアAVIC-D3 |
それがAVIC-D3というDVDナビだ。モニターは通常のAVナビよりひとまわり小さい6インチ。モニターのチルト機構を省略し、DVD/CDの挿入口を表に出すといった設計でコストダウンを図り、リーズナブルな価格を実現したモデルだ。ナビ部はXMサテライトラジオのトラフィックガイドに対応するなど、高性能。CDを聴きながらナビの案内が受けられるメモリーナビ機能を採用するなど、日本でいうDVD楽ナビをベースにしたモデルだ。
逆にパナソニックは、2,000ドル・クラスの高級HDDナビ、CN-NVD905Uをアメリカ市場に投入する。ベースは日本ですでに売られているCN-HDS625D。30GBのHDDを搭載し、39都市の詳細市街地図を収録するなど、地図データ、検索データの充実を図ったモデルだ。ブランド名も日本同様、ストラーダで展開する。この高級HDDナビ路線がアメリカで浸透するかは、興味深いところだ。
車載用HD DVDプレーヤーも登場
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1DINボディにHDDナビとDVD/CDレシーバーを凝縮 |
その他の注目モデルも紹介しておこう。まずJVC(日本ビクター)のKD-NX5000というモデル。これは1DINサイズのHDDナビ+DVD/CDレシーバーだ。1DINよりやや大きいフロントフェイスには3.5インチワイドモニターを搭載。内蔵HDDは40GBで、そのうち16GBを地図データに、残り24GBをミュージックサーバーとして使用できる設計だ。アダプターの追加でブルートゥースやiPod、リアビューカメラにも対応する。
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アルパインはHD DVDプレーヤーを参考出品 |
ソニー、東芝を始めとした総合メーカーのブースでは、ブルーレイとHD DVDの新製品が数多く展示されていて、ついにはLGがブルーレイとHD DVDのコンパチブルプレーヤーを出品。またブルーレイとHD DVDを表裏に記録した両対応ディスクなども登場したが、アルパインは車載用で初めてのHD DVDプレーヤーを展示し、注目を集めていた。参考出品で発売は未定だが、日本では地デジも普及しつつあり、7インチ程度の大きさで、それほどの高画質が必要かはさておき、車内でもハイビジョン映像が普通に楽しめる時代も近そうだ。
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これはBRAVOというメーカーのカーPC。他のメーカーでも多数展示していた |
最後に、カーPCも数多く展示されていた。クラリオンが以前オートPCを発売した時代は、パソコンで音楽や動画を楽しむ時代ではなく、オートPCの導入に踏み切るだけの魅力のあるコンテンツや機能が揃ってなかったため、それほど浸透しなかったが、音楽や動画のサーバーとしてパソコンが活躍している今なら、大容量のコンテンツサーバーとしてのカーPCは意味があると思う。カーPCが浸透すれば、またクルマでの音楽の楽しみかたは大きく変わっていくと思う。