メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

贅を尽くしたクーペ メルセデス CLクラス(3ページ目)

贅を尽くした、メルセデスの最上級クーペ、CLクラス。そのデザイン、インテリアを豊富な写真で紹介します。

執筆者:松本 明彦

最高の素材、丁寧なデザインのインテリア

Sクラスベースながら、異なったインテリアデザインのCLクラス。カラーやマテリアルのコントラストが美しい。

インテリアを見ていこう。Sクラスをベースとしながらも、よりラグジュアリーによりパーソナルな方向にデザインされている。造形は横方向の流れを強調したSクラスに対して、左右の広がりと共に中央のセンターコンソールを核とする造形。まず目に留まる、ダッシュボードのセンターパネルの豊かな曲面は、調度品のよう。センターコンソールは、フロントでは左右ダッシュボードへ滑らかに美しくつながり、ドアへと流れる。またリアもそのまま後ろまで伸び、リアシートを分け、贅沢にも2名分とした。

調度品のように美しく豪華なセンターパネル。スイッチは、贅沢にもアルミの削り出し。
センターコンソールは、フロントでは左右ダッシュボードへ滑らかに美しくつながり、ドアへと流れる。
センターコンソールは、そのまま後ろまで伸び、リアシートを分け、贅沢にも2名分とした。

レザーはしなやかで柔らかいセミアニリンレザー。製造過程で染料と顔料を併用し、耐久性を保ちながら、さらに柔らかくしっとりとした風合いを実現したレザーだ。その部位は、シート、ドア内張り、ステアリングのみならず、センターコンソールやステアリングパッド、ダッシュボード全体にまで及ぶ。またルーフライナーもアルカンタラ。このフルレザー仕様は、CL600では標準、試乗車のCL550ではオプションだ。そしてセンターコンソール、ステアリング、ドアパネルに使われる本木目は、CL600では黄味を帯びたポプラウッド、CL550では焦げ茶のダークウォールナットウッドだ。

ダッシュボードもレザー張り。
ステアリングは、握り部分のみならずセンターパッドまでレザー、アームまで本木目。写真の試乗車ではダークウォールナットウッド。ナビ画面が上方に移動し、見やすくなり、やっと日本車並みになった。
ナビゲーション、オーディオ&ビジュアル、車内の環境設定、シート設定などを行える、センターコンソールのCOMANDコントローラー。

試乗車のインテリアカラー、サハラベージュとブラックの組み合わせは、焦げ茶のダークウォールナットウッドやアルミニウムから削り出したシルバー色のスイッチ類と共に、心地よいコントラストを見せる。美しく華がある。また「アンビエントライト」と呼ぶ、ダッシュボードやドア内張りを夜間に照らすライトは、上質な雰囲気を演出する。丁寧なデザインだ。

中央のスピードメーターは、なんと8インチのディスプレイ!ナイトビューアシスト使用時には、肉眼では見難い夜間の前方風景を映し出す。
メルセデス伝統、メルセデスの特許のシートの形をしたシート調整スイッチは、直感的で使いやすい。丁寧にデザインされたこんな所も、カラーとマテリアルのコントラストが美しい。
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