インフィニティブランドのデザイン

Lシェイプヘッドランプ、ダブルアーチドフロントグリルも、インフィニティの特徴。フロントグリルは、動きのある輝きを見せる作り。

インフィニティブランドのデザインの特徴でもある、Lシェイプヘッドランプ、ダブルアーチドフロントグリル(上下アーチ状のグリル)、「く」の字に戻るサイドウィンドウのライン、アーチ状のルーフライン、Lシェイプテールランプは、スカイラインにも引き継がれる。そしてこのため、一部から「フーガに似すぎている」という意見も聞く。しかし他社製品に似ているのならともかく、同じブランドの上級車に似ているからと言って、何の問題があるのだろうか?BMW3シリーズが5シリーズに似ていると言って、メルセデスCクラスがEクラスに似ているからと言って、問題にする人がいるだろうか?高級車ブランドとして、ファミリーフィーリングを統一するのは当然だろう。

フロントフェンダーは強く絞り込まれ、フードともに抑揚のあるダイナミックなデザインだ。このフェンダーの峰は、ドライバーズシートからも確認でき、安心感を与え運転のしやすさを助ける。

しかし、他の日産ブランドのティアナ、シルフィなどのセダンでも、Lシェイプヘッドランプ、アーチ状ルーフ、「く」の字サイドウィンドウなどインフィニティブランドのデザインの特徴を使っている。これは今後インフィニティブランドを、デザインでも育てていく上では問題だ。差別化を図るべきだろう。

ボディサイドのキャラクターラインは、リアホイールに向かって勢い良くカーブし、後輪駆動を強調する。

インフィニティの特徴である「く」の字に戻るサイドウィンドウのラインは、後輪に視覚的な重さを与える流れを作る。またサイドのキャラクターラインも、リアホイールに巻きつくように勢い良く下に流れ、後輪駆動を強調する。これらは高級車ブランド、インフィニティとして、FR(フロントエンジン・リアドライブ)の記号性をデザインでも表すためだ。そしてサイドから見ると、このキャラクターラインに呼応するように、テールランプやリアバンパーも前傾姿勢だ。

Lシェイプテールランプもインフィニティの特徴。

スポーティーセダンながら前スカイラインV35は一部から、「背が高すぎる。ずんぐり見える」という意見も聞かれ、V36では全高を20mm下げ、全長を5mm伸ばし、全幅を20mm拡げた。V36では、ディメンション以外でも確かにダイナミックでスポーティーなデザインになったが、まだこのリアのずんぐり感が残る。これは一つには、先にあげたFRを強調するデザイン処理からくるものだ。またショートデッキとリアに向かって絞り込まれたボディをフロント3/4から見ると、2boxのようにも見える。リアはアメリカ人女性の後姿も想像させ、グラマーではあるが、ややずんぐり見える。基本的には極めて高い評価のスカイラインのデザインながら、一部から聞こえる不満は、こんなところから来ているのではないだろうか?

ダイナミックなデザインで、グラマーだが・・・

たとえば、リアバンパー形状を変え下端をリアに向かって上げ、デパーチャーアングルを付けるなど、何らかの手法でヴォリュームを減らし軽快感が出せれば、さらに魅力的なデザインになるのでは?と考える。

リアがややずんぐりしている、と言う声も聞く。