デザインのルーツは550クーペと904カレラGTS
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丸目のヘッドランプや三分割のエアインテーク、低いフロントリッドと盛り上がったフロントフェンダーは、ポルシェブランド全車に通じる特徴だ。 |
ケイマンSは、どこから見てもポルシェのデザインだ。たとえば、丸目(ケイマンSでは楕円)のヘッドランプ、バンパーの三分割のエアインテーク、低いフロントリッドと盛り上がったフロントフェンダー、豊かなショルダーラインや緩やかな弧を描くルーフラインは、ポルシェに共通のデザイン。
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そして550クーペや904カレラGTSの特徴を引き継ぐ、盛り上がったリアフェンダー。 |
そしてケイマンSでは、これに加えて特に1953年に登場した550クーペや'64年登場の904カレラGTSのデザインエレメントを引き継ぐ。その中でも一番の特徴は、盛り上がったリアフェンダーだろう。911カレラもリアフェンダーが左右方向に張り出すが、ケイマンSではこれに加えて高さ方向にも筋肉のような盛り上がりを見せ、走りの意思とミッドシップであることを主張する。
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ボクスターと共通のテールランプを使いながら、全く異なる印象のケイマンSのリアビュー。 |
キャビンは2シーターなので、2+2の911カレラに比べ小さく、よりスポーティーでクラシカルに見える。サイドビューばかりでなく、リアビューから見てもキャビンは左右方向に大きく絞られ、リアフェンダーの膨らみを強調すると共に、キャビンやCピラーとリアフェンダーがぶつかり交差し溶け込む所に、美しい陰影とハイライトを浮かび上がらせる。
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盛り上がったリアフェンダーは、キャビンやCピラーと交差し溶け込む所に、美しい陰影とハイライトを見せてくれる。 |