レンジよりもカイエンよりも“使えるヤツ”
ウッドパネルばりばりのレンジローバーに比べれば高級感は見劣りしますが(そういうポジションの車ですから仕方ありませんが)、それでも上質な室内だと思います。しかもハーマン・カードン社製のオーディオが全車標準で、HSEは14スピーカー、SEとSは9スピーカーが備わります |
エンジンは、ディスカバリー3のために低速域にふったジャガー製4.4L V8と、4LのV6。いずれも泥や水の侵入を防ぐさまざまな工夫がなされています。またミッションはマニュアル操作も可能なZF社製の6速AT。全車3列シートを備えた7人乗り仕様ですが、後で追加されたG4チャレンジ(150台限定)は3列目を廃した5人乗りで、エアサスではなくコイルスプリングとなります。
全車が標準で備えるテレインレスポンスとは、プレスリリースの言葉を借りれば「オンロード、オフロードのあらゆる状況下において、車の最良のパフォーマンスを引き出すエキスパートを隣に乗せているようなものです」。オンロード(通常の路面)・オンロードもしくはオフロードでの滑りやすい路面(草/砂利/雪)・泥/轍・砂地・岩場、この5パターンの状況を選ぶと、その場面に最適なドライブパフォーマンスを発揮してくれます。
写真は2列目の真ん中を畳んでいますが、このように2列目は畳むとキレイにフラットになります。また3席とも同じ幅があり、通常時で5人が快適に過ごせます。3列目は非常用ではありますが、それでもかなり座り心地のよいシートです |
では中古車で買う場合、どんな車がライバルとなるのか? 個人的にはオフロードの走行性などを考えると、ランクルが非常にいいライバルだと思います。しかしランクルも同様に人気が高く、また2007年にFMCして200になったばかりなので、同じ価格帯では旧型にあたるランクル100が相手になります。ランクル100も良い車ですが、デビューが1998年とディスカバリー3より古いタイプの車です。私ならディスカバリー3をオススメします。
他には、ポルシェカイエン(現行)やメルセデス・ベンツMクラス(現行)などでしょうか。半額以下とはいえ200万円台後半からのプライス。それだけのお金を投資するわけですから「何か」がなければそうそう手は出せませんよね。となると「ディスカバリーらしさ」というのはとても大切な魅力だと思うのです。レンジやランクルと同じ価格でもあえてディスカバリーを買う意味、さらにカイエンやMクラスにない魅力……ここまで見てきたように、ディスカバリー3にはそれらがあると思います。
ディスカバリー3は、私みたいな独身者が買ってもサマになりますが、7人乗りですからファミリーにもオススメしたい車です。200万~400万円と言えばトヨタのアルファードやヴェルファイア(いずれも現行型)の、中古車が狙えますが、ディスカバリー3のほうがファミリー臭がないどころか、休日もアクティブなパパ、おしゃれなママに見えるのは言うまでもないでしょう。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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