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高級SUVが100万円台に! VWトゥアレグ(2ページ目)

ポルシェとの共同開発で生まれたVWトゥアレグ。セレブカーなんだけれど、いい意味でクラスレスな存在です。それがいよいよ100万円台で狙えるようになってきました。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

クラスレスな高級感が乗る人を素敵に見せる

VWトゥアレグ インパネ
整然と並んだスイッチ類や、所々に配されたシルバー、さらに運転席と助手席との間に横たわるセンターコンソールが幅広なこともあり、高級感の高いインテリア。ナビはオプションですが、むしろ中古車ではないものを選んで、取り外し可能なPNDで済ませたほうが機能的には使いやすいと思います
アクの強いマスクのカイエンと違い、トゥアレグは非常にコンサバな、とてもシンプルな顔つきです。個人的にはこうした、誰が乗ってもスマートに見える、また金持ち然としていない佇まいのほうが好みです。高級セダンをそのままSUVに仕立てたような車ですから、悪路走行だけでなく、高速道路での快適クルージングもお手の物。第一、ポルシェと中身は一緒なのです。そう考えると、走行性能に不安はないはず。それに、そもそもトヨタのランクル以外のSUVは、悪路を走る時間なんてそうないでしょうから、このクルージング性はとても重要ですよね。

インテリアの仕立ては見事です。幅広のセンターコンソールには高級オーディオなみに整然とスイッチが配され、ウォールナットパネル(V6モデルはオプション)が彩りを添えています。本革巻きステアリングからはオーディオ操作のほか、パドルシフトを備えているのでシフトチェンジもラクラクです。

最大登坂能力は45度、最大側方傾斜度は35度、走行可能な水深はオプションのエアサス装着車で580mm、非装着車で500mmですから、オフロード性能も十分。これなら旅先での行動範囲が広がります。高速道路を快適に過ごして、旅先で楽しむ、なんていうスタイルを満喫できる車です。

VWトゥアレグ リアシート
本革シートはV8モデルに標準、V6ではオプション。全幅が1970mmと幅が広いため、室内の広さを実感できるはず。後席中央席の背もたれは、倒すと左右席のアームレストになり、さらにラゲージからスキー板を積んだ際に、スキー板が室内に飛び出さないようカバーが備わっています
とはいえ、やはり平日には奥様が乗ることが予想される車。この手の高級SUVはミニバンやコンパクトカーと違って生活臭がありませんから、女性が乗ってもサマになります。通常のラゲージで555Lと荷物を積むには事欠かないだけでなく、リアゲートの上部ウインドウだけでも開閉可能ですから、日常のお買い物にも便利な車です。

これが、同じVWでもゴルフとなると、少し生活臭がしてきます。ところがVWのバッチは付けていても、いわゆるヒエラルキーを超えた車ですから、その車に乗るご主人や奥様がどんなクラスに所属しているのが見えないのです。とはいえ、カイエンみたいに「お金持ちでーす!」的アピールもない。なんだか非常にスマートに世の中を生きている感じがします。実際、100万円台で中古車を賢く買うわけですから、スマートな生き方ですよね。

人気の裏側にある車を取ると、このようにクラスレスな雰囲気を作れます。それがまた、スマートな印象を周りに与えることにもなるのです。このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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