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レジェンドがクラウン並みの価格で買える!(2ページ目)

ホンダの最上級セダンであり、ホンダの技術をこれでもかと詰め込んだ渾身の一作、レジェンド。それが発売5年を経て、いよいよ身近な存在に。走行距離少なめの今こそ買い時です。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

他社には真似できない! ホンダの「カーブでの作法」

ホンダレジェンド SH-AWD
道路状況に応じて、前後を30対70、後輪左右配分を100対0から0対100まで無段階制御するSH-AWD。これによって四輪それぞれのタイヤの能力を最大限に引き出します
日本初となった300馬力をたたき出すエンジンは、もちろんVTEC。たとえ最上級セダンといえども、踏み込めばホンダサウンドが聞こえてきます。しかしこの車の最大の魅力といえば「死ぬほど曲がる」SH-AWDでしょう。どうやってもクイクイ曲がっていくこのレジェンドをスピンさせられたら、ある意味すごいことです。

理屈としてはこうです。カーブを曲がろうとする時のタイヤの様子を、一本の棒の両端を持ってトラックを走る二人の男の子に置き換えて考えてみてください。カーブでは外側の子のほうが長い距離を走ることになりますよね。その時、内側の男の子と外側の男の子のスピードが同じだったら、内側の男の子が外側の子より前に進んでしまいます。しかし、車でそんなことになったら大変です。

ですから、ほかのメーカーは、内側の男の子にスピードを緩めるよう指示します。つまり内側のタイヤにブレーキをかけることで、内側と外側の距離差を無くそうとします。カーブではたいてい、誰もがスピードを緩めたくなるから、自然といえば自然。しかしホンダは違いました。「だったら、外側を余計に回しちゃえ」と考えたのです。

ホンダレジェンド インテリジェント・ナイトビジョンシステム
遠赤外線カメラにより、夜道の先にある対象物が進路上にいるのか横断中なのかを認識。さらにその大きさや形状からその対象物が歩行者であるかどうかを判断し、ドライバーに注意をそくすというインテリジェント・ナイトビジョンシステム。これもSH-AWDとともに世界初の技術でした
内側の男の子より、外側の子がより速く走ればいい。カーブではスピードを落とせばいい、ではなく、カーブでは外側のスピードを上げればいい、という理屈です。「だって、そっちのほうが気持ちいいでしょ?」という、いかにもホンダらしい考え方。

これを左右だけでなく、前後も含め四輪すべてを緻密に制御するのがSH-AWDです。このおかげで、プロドライバーでなくても、カーブを気持ちよく駆け抜けていくことができるようになったのです。

だからホンダ“渾身”の一作。同社の日本でのラインナップを見ても、いまだにレジェンドだけが備える“快感”装備です。それが旧型のクラウンアスリートと同じく200万円から見つかるなら、非常に安いと思いませんか? インサイトより安いんですから。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

【関連リンク】
カーセンサーnet
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