■相場:50~120万円■流通量:少なめ |
ミラージュの名前が冠されているが、事実上はこれが初代となるまったくの新規モデルで、デミオやワゴンRの成功を見た三菱がこのマーケットに放った刺客、となるはずだった。が、新しさを求めたフロントマスクが多くのユーザーにはウケず、さらに1.5LのGDIだけでスタートしたエンジンラインナップに1.3L(GDIではない)と1.8L(GDI)を追加し、01年02月には不評だった顔付きを反省して何の変哲もないフロントマスクにデザイン変更するなど商品コンセプトが迷走した結果、めでたく中古車として立派なお買い得モデルに成長してくれた。つまり人気がないってことですね。でも、コンパクトサイズながら前後ウオークスルーを実現した室内は、全高が1600mmを超えることもあって余裕たっぷりだし、主力である1.5LのGDIもやや非力ながらアクセルを踏みすぎなければ燃費がいいし、デザインに抵抗がなければ大いに「買い」なモデルであることは間違いない。最初の車検を迎える時期にあたる11年式でも総額100万円以下で十分狙える。 |
■相場:50~130万円■流通量:少なめ |
デミオの成功を見て2匹目のドジョウを狙ったホンダの背高ワゴン。名前の由来はもちろん「キャパシティ(=体積)」からで、確かに後部座席の折り畳みなどで広い荷室が登場する。エンジンは1.5LのSOHCのみで、デビュー時はCVTのみの設定だったが、1年ほどで通常のATもラインナップするようになったあたりに、ディンゴと同じく迷走の気配を漂わせる。不運だったのはデビュー直前に出た日産キューブが価格設定の妙もあり予想以上に人気を集めたこと。対するキャパは高品質で高価格だったが、背が高いだけで実は左右のウオークスルー機能もなく(なぜならフロアシフトだから)、ユーザーには受け入れられなかったようだ。個人的にこの手の背高ワゴンの中で最も好感を持っているモデルでもあり、小さなお子さんのいる家庭にファーストカーとしてオススメしたい。 |
■相場:60~100万円■流通量:かなり少ない |
昭和50年代のシティカブリオレ、バブル期に乱造されたカルタスコンバーチブルやリーザスパイダー以降、長らく途絶えていた「国産のコンパクトでカジュアルなオープンカー」というジャンルに久々に登場したのが、97年から約2年間にわたって生産された旧型マーチのカブリオレ。定評のある1.3LエンジンにCVTまたはMTを組み合わせ、乗車定員は4名。製造はBe-1やパオなどを手がけ、その後S15シルビアのオープン版「ヴァリエッタ」の生産も請け負った高田工業が担当した。リアにガラスウインドウを採用したホロは完成度も高く、何より単体の利益は恐らく出なかったであろうにもかかわらず、市販を実現した日産に敬意を表したい。相場は100万円以下だがここからは下げ止まるので、数年乗って手放しても30万円くらいの値がつくと思われる。そういう意味からも買いの一台。これも勇気をもってファーストカーにして欲しい。 |
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