自分が購入した中古車の前の所有者が、どんな管理をしていたのかはわかりません。なので、ワタクシ的には、購入直後に2つの観点からのメンテナンスをお勧めしていますが、その一つが車内のクリーニングです(もう一つはオイル関係の総交換)。
前所有者の臭いって結構気になるし、自分のクルマなら一回きちんとキレイにしたいのが人情。ということで、このクローズアップでは中古車購入直後にやっておきたい内装のクリーニング法をお伝えします。
■準備するもの
雑巾2枚(窓用のきれいなものと、それ以外の部分用のもの)
バケツ
クルマ用掃除機(洗車場の強力掃除機なら、さらにベター)
市販のシートクリーナー(スプレー式で1本1000円程度)
市販の噴煙式除菌消臭材(1本1000円程度)
家庭用中性洗剤
■手順(各項目の所要時間は中型セダンの場合の参考例)
1.道具を一式用意して、全てのドアを開けても周囲に邪魔にならない場所にクルマを停める。
2.CDや地図など室内のものをすべて車外に降ろす。トランクルームもカラッポにする。ただし、この時点ではフロアマットは降ろさない。
3.全てのドアと窓を開け、シートを上(背もたれ部)から下(座面)にかけてバンバン叩く。ホコリが出尽くすまでひたすら行う。通常、運転席が一番汚れているので、運転席→助手席→後部座席の順で行うのがよい。所要時間10~20分。
4.ホコリが出尽くしたらフロアマットを降ろし、掃除機をかける。掃除機はシートからかけ始めてフロアに下りていく。ここで徹底的にシートの下やコンソールボックスの隙間など、普段手が届きにくい部分のホコリも吸い込むのがミソ。トランクも、スペアタイヤを外した状態で徹底的に行う(この時、ついでにスペアタイヤの空気圧も確認したい)。所要時間10~20分。
5.掃除機をかけ終えたら、天井とドアの内張り・ピラーの裏側などや、コンソールボックスやインパネ、シフトノブなどのプラスチックパーツすべてを雑巾で拭く(内張り材の材質にもよるが、家庭用中性洗剤を使うのがよい)。次にシート、およびフロアをシートクリーナーを用いて拭く。無理な姿勢を強いられたりしてシンドイが、これから気持ちよく乗るためだと自分に言い聞かせて、トランクを含めて手を抜かずに一通りキレイにする。シートクリーナーは、1本をちょうど使い切るくらいの使用量になる(大型RVはもう少し必要かも)所要時間30~40分。
6.シートとフロアの掃除を終えたら、噴煙式除菌消臭材を使う。使い方は取り扱い説明書を参考に。所要時間20分。
7.最後にフロントウインドウを中心とする全てのウインドウを、固く絞ったきれいな雑巾で内側から拭く。消毒用のアルコール(1本100~200円程度)を含ませた雑巾を使うとベター。油汚れが付着している場合は中性洗剤を用いてもいいが、洗剤のぎらつきが残らないように徹底的にカラ拭きする。所要時間5~10分。
8.降ろしたフロアマットを洗う。まず、屋外でホコリを徹底的に落してから、状況が許すなら自宅の風呂場で、洗濯用洗剤とブラシで洗う。重要なのは砂やホコリを落とし切ること。洗い終わったら洗濯機で脱水し(ちょっと強引ですが乾燥時間が圧倒的に短くなります)、外に干す。所要時間20~30分。
9.乾いたフロアマットを車内に戻して終了。
以上を全て行うと半日仕事になりますが、車内の臭いもすっきりし、何より気分的に気持ちよく乗れるようになることは請け合い。購入直後には必ず、すでにクルマに乗られている方も年に一度くらいは実践してみて下さい。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。