使い勝手がよく実用的なクルマだ
プジョー1007はプジョーが初めて4桁の車名を採用したモデルで、最初の文字が「1」であることからも分かるように比較的小さなコンパクトクラスのクルマです。ただ、高めの全高を持つとともに、両側に電動式のスライドドアを採用することで、乗り降りがしやすくて広い室内を持つクルマになっています。1.4Lエンジンと1.6Lエンジンが搭載されますが、今回試乗したのは1.6Lエンジンの搭載車で、プジョーとしては初めてマニュアル・オートマとも言うべき、ATモード付きの2ペダルマニュアル(2トロニック)と組み合わされています。
特徴的な外観デザインはけっこう目立つ感じですし、スライドドアの使い勝手もまずまず。1.6Lエンジンの搭載車は良く走る上に、マニュアル・オートマのデキも相当に良いものでした。
これまでのヨーロッパ車に採用されていたマニュアル・オートマとは大きく異なるデキの良さです。1007はこのようにいろいろ意味で好感の持てるクルマだったのですが、価格が1.4L車で199万円、1.6L車で229万円というのはちょっと高めの印象です。両側電動スライドドアなどが高くなる理由でしょうが、もう少し安いとたくさん売れるのではないかと思います。