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ダイアリ新車レポート フィアット パンダ試乗

新型パンダはフィアットのエントリーモデルとして注目される存在です。ヨーロッパでは昨年秋に発売されて、2004年のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

執筆者:松下 宏



イタ車ファン待望の一台

パンダはフィアットのエントリーモデルとして注目される存在です。ヨーロッパでは昨年秋に発売されて、2004年のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

背の高いパッケージングを採用した独特のスタイリングは個性的で存在感があります。搭載エンジンは1200ccのSOHCですから動力性能はまあターボ付きの軽自動車並みの水準です。ボディが軽いので市街地での試乗では走りに不満を感じることはありませんでしたが、高速などではちょっとキツイかなという印象です。

組み合わされるトランスミッションはオートマックモード付きのシーケンシャル5速MTで、フィアットではデュアロジックと呼んでいます。これは通称、マニュアル・オートマと呼ばれるもので、スマートやオペル・メリーバなどに採用されています。

変速時にトルクが抜けてショックを生じるのが気になりますが、オーナーになって使い方に慣れ、変速するタイミングでアクセルを抜くようにすればあまり気にならなくなります。まあイタリア車のフィアット・パンダですから、基本的にはマニュアルモードで使い、渋滞などのときにだけオートマチックモードにすればいいでしょう。

室内空間は頭上は広いものの、後席の足元などはもうひとつという感じ。シートのデキもコンパクトカーのもので、特に良いというほとではありませんでした。価格は標準のパンダが150万円台で、パンダプラスが160万円という設定。国産車を買うのと比べたら価格は相当に割高ですが、小さなイタリア車には日本車にはない魅力もあります。かつてのパンダに乗っていてイタ車が好きになった人には、待ちに待ったクルマでしょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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