新型ゴルフは相当にデキの良いクルマだと思います。日本仕様車に試乗して改めてそう感じさせられました。良さのポイントはいくつかありますが、レーザー溶接の効果という剛性の高いしっかりボディ、直噴エンジンのパワフルな実力、おごられた6速ティプトロニック仕様、操縦安定性に優れた新開発リヤサスペンション、 広くて快適になった室内など、どれをとってもゴルフがひとクラス上のクルマに進化したことを思わせます。
本国では価格もかなり高くなったとのことですが、日本仕様車は実質的据え置きからやや価格を引き下げたくらいの設定ですから、これは相当に買い得な印象を与えます。
もちろん、まだまだ国産車と直接的に競合できる価格帯ではありませんが、輸入車であること自体の付加価値や、VWならではのクルマ堅実な作りを合わせて考えると、普通のユーザーにとっても十分に選択の対象になるでしょう。
ゴルフのバリエーションは以下のようになっています。
1.6E 240万4500円
2.0GLi 278万2500円
2.0GT 299万2500円
2.0GTレザーパッケージ 328万6500円
1600ccエンジンを搭載したベースグレードのEが240万円ほどですが、これは従来のモデルに比べて10万円ほど価格アップしています。エンジンの直噴化や6速ティプトロの採用、安全装備の充実化など、クルマが良くなった分を考えると十分にお釣りがくる設定です。さらにGLiでは仕様の向上にもかかわらず、装備の違いなどもあって価格が5万円ほど引き下げられていますから、ますます買い得な印象を与えます。