走りは?
206CCは、1.6Lエンジンを搭載した4ATモデルと、6月に登場したばかりの2Lエンジン+5MTのスポーティモデル“S16”の2グレード。
小さいボディは小回りも効くので(トヨタ・ヴィッツと同じ)、街中での乗りやすさはバツグン。ただしハッチバックモデルに比べてシートが25mm低く(スポーティカー特有の安定感を生み出すため)なっているので、とくにクーペスタイルの時は、同クラスの国産モデルと比較すると、ちょっと見切りが悪いです。特に小柄な人だとちょっと埋もれた感じがしますが、それでも、取り回しに苦労するという感じではなかったですね。
1.6Lエンジンは、速いという印象こそないけれど、スムースで軽快。身軽な感じがして走っているとスポーティ感を楽しめます。しかしスポーティとは言え、プジョーならではの乗り心地のしなやかさがあって、これはちょっと国産コンパクトカーじゃ味わえない乗り味。いいですよぉ~。
2LエンジンのS16は、かなり元気の良いモデル。ボディが軽いから、2Lでもすっごいパワフル感があって、かっ飛びたい人にはカ・イ・カ・ン! そのもの。シャープさがあって、走りを存分に楽しめるタイプです。
カブリオレと言えば、気になるのが風の巻き込み。サイドウインドーを閉じた状態なら60km/hくらいまでなら、髪の乱れも気にしなくてOK。ただそれ以上になると、ちょっと風の巻き込みが大きく、高速道路ではちょっと大変。私自身「ああ、帽子持ってくれば良かったな」と思いながら、高速を走っていましたから。
どんな人にオススメ?
ATにするかMTにするかで、チョイスは大きく変わってしまうけれど、MTが運転出来て颯爽と走りを楽しみたいなら、絶対S16がオススメ。全体としては実用性を重視するのではなく、走って楽しい、オープンが楽しい! という走る楽しみを味わいたい人向け。
あと「クルマは絶対カッコ良さと個性でしょ」という人にもピッタリ。とくにそんなカッコ良さを求めるけど、駐車場事情や街中での扱いやすさのウエイトも大きいという人には、見逃せない1台です。
全長×全幅×全高 3810×1675×1380(mm)
排気量 1.6L/2.0L
価格 1.6L 275万円
2.0L(S16) 290万円
ボディカラー 全4色
S16のみ、マオリ・グリーンという新色の設定あり
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