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エルグランドとアルファードを徹底比較!(2ページ目)

同時期に発売された、日産・エルグランドとトヨタ・アルファード。大型ミニバンを考えている人なら、この2台の差は気になるところ。そこで今回はお互いの中身を比較しながら見てみました

執筆者:森山 みずほ

★室内&装備の違いは? 

 正直言って、室内の広さは両車とも「もう十分でしょ」というほど広い。そんな中で、あえて重箱の隅をつついていくと、視覚的な広さ感があるのがエルグランド。よくカタログや自動車誌で比較される「室内寸法」という数字で見ると、アルファードのほうが広いけれど、デザインなどの影響で見た目はエルグランドのほうがスッキリ広々。




 またエルグランドの2列目シートは「新幹線のグリーン車よりも広い足元」というだけあって、驚異のスライド量で広々とした足元を作り出せます。でも3列目の座り心地はアルファードのほうが○。
 とは言え・・本当に重箱の隅をつついたくらいの話し。どちらもとってもくつろげる広さや居住性を持っています。


 ただし両車で大きな違いを感じた部分もいくつか。
例えば・・
運転している旦那様は、暑い、暑いとエアコンを全開に。でも助手席に座っている人は手足が寒~い!なんてこと、ありますよね。とくにこれからの季節、この状態が多いもの。そんな時の「助手席に座る人」とくに奥様が座ることを考え、配慮がされているのがエルグランド。エアコンの吹き出し口を、助手席側はスッキリ見た目も綺麗に塞げるのはもちろん、設定温度を左右別々に設定することを可能に(もちろん、後席はさらに別)。
 また収納ポケットなどの使いやすさも、若干ですがエルグランドのほうが使いやすかったです。というのも、アルファードのドアポケットなんて深すぎて、私じゃ運転席に座った状態だと、姿勢を大きく変えないと、底のものが拾えなくなってしまった! 
 またエルグランドの2列目のセンターシートは約1m20cmもスライドして、多彩なシートアレンジを可能にし、さらにこのセンターシートのクッション下にはプレイステーションが入ったりするんです。いや~、まさに部屋という感じ。
 ただシートアレンジ全体で言うと、操作のしやすさは圧倒的にアルファード。実に簡単に対座シートにできるので、これならこまめにシートアレンジしようかな、という気にさせられます。

★チャイルドシート装着インプレッション 

・試乗チャイルドシート:レーマー 
           テストは3点固定方式で

 とにかく両車とも足元の広さがあるので、装着は実にラク。チャイルドシートの真っ正面に立って、余裕で取付できてしまいます。
 微妙な差があったのが、シートベルトのバックル部分。アルファードは短かめで位置も安定しているので、留めやすいのですが、エルグランドは少し長さがあるタイプ。そのため、ベルト通し位置の低い物の場合は少し安定が悪くなる可能性があるので要注意です。またアルファードのように、バックル部が安定してなく、プラプラと動いてしまうので、このへんもチャイルドシートのタイプによっては、一人で作業する際は固定しづらくなる可能性もあります。
 シートの角度やクッション自体はしっかりしていて、安定感はあるのですが、エルグランドのほうが、シートバック(背もたれ部)が小さめ。だからチャイルドシートの形によっては、ヘッドレストを外したほうがフィット感が増すこともあります。
 またこのシートバックの大きさは、大人が座った場合の座り心地でも差があり、ロングドライブでは大きめのアルファードのシートのほうが若干ですが座り心地は快適でした。


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