暑い時期、幼い子供を連れての長距離移動はどんな交通機関でも大変ですが、渋滞はしていても「個室」が確保されている自家用車は、周囲の目を気にせず子供の世話ができたり、仮眠ができたりと、やはり子連れ移動にありがたい存在です。より快適に、楽しい移動にするにはどんなことに気を付ければいいでしょう?

暑さ対策を考えて子連れでの車移動を快適に

子供が後ろで一人の場合は親のいずれかが横に

後部座席に子供一人の場合は、パパ、ママのいずれかが横に座って

まず、家族4人で乗車する際の着座位置を考えてみましょう。乳幼児2名がいる場合、通常は後部座席にチャイルドシートを2つ装着して座らせます。つまり、パパ、ママの2人が前の席、子供たちが後ろの席となるのです。

そんなときに気を付けないといけないのは前後の座席の温度差です。これはエアコンの効きぐあいに拠るところが大きいのですが、後部座席にエアコンの吹き出し口がない車の場合や、後ろの窓を通して太陽の光が強く差し込むような場合は要注意。パパ、ママは前席で涼しく快適に過ごしているので、後ろの席で子供たちが汗びっしょりになって寝ていることに気づかないこともあります。赤ちゃんが暑くて泣いてくれればまだよいのですが、寝入ってしまっているような場合は気づくのが遅れて脱水症状や熱中症になる危険もあります。理想的にはやはり、パパが運転ならママは後部座席で子供の横に座ることです。

後ろの席を涼しくさせるには、風向きが重要

後部座席にエアコンの吹き出し口があれば積極的に使いましょう。その場合は逆に子供の体に直接、強い風が当たらないよう、冷やしすぎに注意です。前にしかエアコンの吹き出し口がない場合は、ルーバーをやや上方にあげて後ろに風を送るようにします。サイドの吹き出し口を×印でふさげば、センターに風が集中するのでより一層、後席に送る風が増えてきます。

家から持参の手作りお弁当は食中毒に注意!

高速道路のサービスエリア

デパ地下並みの充実を誇る物販エリア

自宅で作ったお弁当を持参するドライブは、小さな子供のいる家庭ではよくあることですが、食中毒の危険性も知っておきましょう。車内はエアコンが効いているから大丈夫という過信はNG。冷気の吹き出し口周辺以外は細菌の活動が活発になる20度以上になるところがほとんどです。どうしてもという場合は十分に火を通したもの、水分の少ないおかずを入れるように心がけましょう。お弁当に欠かせないミニトマトなど生野菜は厳禁です。

昨今、高速道路のサービスエリアはEXPASAと呼ばれる大型サービスエリアを中心にグルメショッピングが充実してきました。レストランやフードコートはもちろん、テイクアウトのお店もデパ地下並みに充実しています。夏の時期だけでも手作り弁当は控えて家族みんなでグルメショッピングを楽しんでみるのも良いですね。

ドライバーが一人の場合の眠気に打ち勝つ、長距離運転術

ガイド自身も年に2~3回、子供を連れて往復2000キロのドライブで実家を往復します。

その際、心がけているのは、以下の5点です。

  1. 食事はとりあえず空腹が満たされる程度に(腹5~6分目くらい)。
  2. 10時間以上を走るような場合は、通常の生活リズムと同じく、朝8時頃から活動開始(運転開始)のほうが眠くならない。
  3. 眠気防止のためのドリンク剤は眠くなってからではなく、眠くなりそうな時間帯の2~3時間前に飲むほうが効果あり。
  4. ドライブ中のBGMは最新のものではなく、青春時代の思い出が蘇る懐かしい曲がお勧め。「若気の至り」を数々思い出せば眠気も吹っ飛ぶ?
  5. 眠い……と感じたら即、我慢しないでサービスエリアへ。

多くの家庭ではパパがメインで運転、ママが時々交代して運転、または運転はしないというママも多いでしょう。パパ、ママは出発までに十分な睡眠をとり、子供たちは逆に車の中でよく寝てくれるよう、体力を使うような遊びをたくさんさせておなか一杯にしておく、というのも一案です。

夜中の仮眠場所に気を付けて

サービスエリアで車中泊をする場合、夜間の駐車場所には要注意です。というのも、夜、駐車するときは真っ暗で分からないのですが、場所によっては日の出とともに車内の温度がグングン上がって車内がサウナ状態になる危険性もあるからです。日が差す場所がわからない場合は、寝る前にフロントガラスの内側に折り畳み式のシェード、サイドウィンドウには吸盤式のシェードなどを付けていれば安心です。プライバシーを守るという意味でも外から車内を見えにくくすることは必要です。暑さをしのいで、いかにゆっくりと休養を取るかは大切。一番疲れているのはもちろんドライバーですが、高齢者や子供など、運転はしなくても一緒に乗っているだけでも疲れるという人も少なくありません。お互いが思いやりの心をもって、夏の長距離ドライブを楽しく乗り切ってください。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。