子どもも楽しい!ゼスト

室内高はステップワゴン並。いざ乗り込んでみると頭上空間はたっぷり過ぎるほど
ホンダから登場した新型軽自動車ゼスト。数々登場する軽自動車の中で、このゼストはハイトワゴン系と呼ばれるジャンルで、ワゴンRやムーヴがライバル という存在。1台でワゴンのようにも使えるというマルチさがポイント。

そんなゼストに乗ってみると、まずは室内の広さというより、室内高の高さに驚かされます。外観から見た感じはそんなに背が高いクルマという印象はな かったものの、いざ乗り込んでみると頭上空間はたっぷり過ぎるほど。それもそのはずで、なんと室内高はステップワゴン並みだとか。

これはフロアが低めに設定されていることも高を期していて、実際、身長100cmの娘は両手に荷物をかかえたまま、いとも簡単に車内に乗り込んでしまい「どこもつかまずに乗れるんだ」と大人のほうがびっくりしたほど。

子供の話が出たついでに、後席での子供の声を聞いてみると「景色がよく見えて楽しい」とのこと。窓が大きい上に、座面の位置もやや高めにセットされているため視界はかなり良好。ルーフからの圧迫感もないので、子供にとってはかなり快適な空間に感じたようです。

そうそう、ゼストの後席の窓は全開するんですよね。ミニバンでもなかなか全開する窓が少ないだけに、ちょっと感動してしまいました。

後席を畳むと真四角なスペースを持つ荷室が登場するので、積載量もなかなかのもの。自転車の積載も可能というだけあり、フロアもフラットで使い勝手は 良かったです。

また室内をはじめ、全体的な造り込みの良さもこのクルマのポイント。ただし奇抜さやデザイン性に富んだという印象は薄く、いたってシンプルかつオーソドックスなまとめかたがされていて、その中で一つ一つを丁寧に作り込んでいるというもの。面白味はないけれども、飽きが無く長く乗れるクルマかもなぁと感じました。ドアの開閉時の音、コンソールの蓋の開閉など、ちょっとした部分でもチープさを感じさせるものがないのは好印象でした。

軽自動車の範疇を越えた?

さて走りですが、これもまた実に良くできていました。フル乗車(大人4人)でドライブもしたのですが、これがよく走るし、静かだし、直進安定性も良いし、乗り心地もマイルド。本当に最近の軽自動車は、新しいモデルが出るたびに凄いなぁ、と感じさせられますが、このゼストも「軽自動車で十分だよな」と思わせるポテンシャルの高いものを持っていました。
 
エンジンは2種類あるのですが、NAとターボ、それぞれで300kmほど走り燃費を見てみました。その結果はなんとターボがリッター12.6km、NAがリッター11.4kmとターボのほうがよかったんです!まったく同じ場所で比較したわけでは ないので一概には言えないのですが、 ゼストに装備されている燃費計を見ていてもターボだと高速でリッター13kmの表示があったのに対し、NAは高速でもリッター12kmの表示がベスト。 街中での表示も常にNAエンジンのほうが、ターボよりマイナス1kmの表示なっていました。ゼストのターボは低速からジワジワと力を発するタイプで、とても扱いやすいもの。スタート時の速度の伸びもとてもスムーズかつ軽快なので、余計にアクセルを踏むことがなかったのが燃費を良くした要因。
 
NAも遅いわけではなく扱いやすさはあるものの、やはりゼロスタートの時の出足の伸びはゆったり。そのためアクセルを踏んでしまう。そうアクセルを踏めば踏んだだけリニアに加速してくれるので、鈍いといった印象は受けないけれどもGO&STOPが多い市街地では、やはりやや燃費を落としてしまったのかもしれません。

安全面にも積極的に取り組んでいるホンダらしく、軽自動車としては初めてSRSカーテンエアバッグを設定しています。側突に弱い軽自動車だからこそ、カーテンエアバックはとても有効。オプション設定ですが、これはぜひオススメします。

このところ個性的なモデルが多かった軽自動車市場ですが、色もデザインも、あえて奇抜さを避けシンプルさで勝負してきたゼスト。プレーンで上質な軽自動車を狙っていた人には注目の1台です。

<関連リンク>
ホンダ ゼスト
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。