輸入車/注目の輸入車試乗レポート

パリのいま・1(2ページ目)

7月下旬、ガイドはひさしぶりにパリを訪れた。そこで目にしたクルマ関連の情報を、3回に分けてお届けしよう。まずは最新の乗用車事情から。

執筆者:森口 将之



そのシトロエンC6が今後どのぐらい売れるかはわからないが、現在のフランス国内のビッグセダンの販売の中心は、日本と同じようにメルセデス・ベンツ、アウディ、BMWのドイツ車御三家で、自国産の人気はイマイチ。なかでもルノーのヴェルサティスは元気がない。だからといってこんなムチャな停め方しなくてもと思うのだが。広くて快適で、いいクルマなんだから。



ルノー・セニックは、日本ではロングボディで7シーターのグランセニックだけが販売されているが、パリでは短い車体の5人乗り、つまりフツーのセニックのほうが多い。セニック・シリーズは本国で最近マイナーチェンジが行われていて、5人乗りのグランセニックが追加された。プジョー307ワゴンもSWはあまり見なかったし、このサイズに3列シートは必要ないと考える人が多いようだ。



日本ではスポーティグレードしか正規輸入されなかったプジョー106だったが、あちらではベーシックなモデルが主流。もちろんまだまだ現役で使われている。オーバーフェンダーやエアロパーツのないボディが、日本人の僕たちには逆に新鮮だ。フロントのホイールキャップがなくなって、でもそのままというあたりがパリっぽい。
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