乗り心地はややハードになった
でもこのクルマに乗ると、ちょっと遠い位置にあるシフトレバーをひんぱんに動かして走りたくなる。1.2リッターDOHC16バルブが、とにかく回して気持ちいいエンジンだからだ。3000回転以下でも流れに乗れるけれど、そこから加速が勢いづいて、4000回転で音がクォーンと心地よくなり、5000回転でそれが力強くなって、シフトアップポイントの6000回転まで一気に吹け上がる。これを一度味わってしまったら、回さないのがもったいなく思えるほどなのだ。
乗り心地は少し固くなって、メガーヌに近づいた感じ。街中ではゴツゴツ感が気になることもあるけれど、コーナーでのロールは少なくなっている。もともとルーテシア1.2は、1.4より70kgも軽いことでわかるとおり、ノーズが軽い。おかげでハンドリングはクイックで、バランスがいいのだが、足が固くなったことで、さらにレベルアップした。電動パワーステアリングのクセも少なくなった。上りの羊・下りの狼という二面的な性格が、さらに強まったような気がした。
今回ルーテシアに乗って感じたのは、古くない、ということ。デビューは1998年だから7年目なのに、あとからデビューしたライバルと比べて劣るのは室内の広さぐらいで、ボディ剛性や、乗り心地や、ハンドリングなど、走りに関する部分はいまだトップレベルだった。デビュー直後に乗ったとき、これはすごいクルマだと思ったけれど、同じ言葉をいまでも使えるのだから、ホントにすごいコンパクトカーなのかもしれない。
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