ルノー/ルーテシア

ロードインプレッション ルーテシア1.2クイックシフト5(3ページ目)

ルノー・ルーテシアに追加されたエントリーモデル「1.2クイックシフト5」に乗ることができた。ルーテシアと1.2リッターエンジン、クイックシフトの相性は?

執筆者:森口 将之

クイックシフトの反応はトゥインゴよりスピーディになったが、シトロエンC3のセンソドライブよりはゆったりしている。それよりも印象に残ったのは、この種のシステムでは避けられなかったシフトアップのときの減速感がほとんどないこと。そういえばトゥインゴもそうだった。クイックシフト5だけの特徴「ファジー制御」が実感できるのだ。変速の速さよりも自然さを重視したあたりがルノーらしい。


乗り心地は、下ろしたてということもあって足の動きが固かったが、感触はRXTよりも少しマイルドに思えた。直進安定性のすばらしさはそのままだ。思わぬ収穫だったのはハンドリング。ノーズが軽くなったおかげで動きが軽快になったし、前輪のグリップレベルも高まっているようだ。パワーに限りがあるので何をやっても破綻しないし、タイヤが鳴くことさえまれだ。RSのハイパワーを完全に受け止めるのだから当然といえば当然だが、驚くほどの懐の深さである。


「ルーテシアってやっぱりすごいクルマなんだなあ」と改めて思った。デビューから5年がたっているのに、乗り心地やハンドリングのレベルは今も驚くほど高いレベルなのだから。そんなルーテシアから、装備とパワーをほんの少し削っただけのモデルが、10万円安く手に入る。クイックシフト5のようなギアボックスに違和感を抱かない人なら、こちらがオススメだ。
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