ルノー/トゥインゴ

パリサロン直前情報・ルノー 次期トゥインゴ?エリップス(2ページ目)

今月下旬に開催されるパリサロンに出展されるだろうルノーのコンセプトカーが公開された。名前はエリップス(Ellypse)で、環境性能を重視したコンパクトなハッチバックだ。

執筆者:森口 将之

エンジンは新開発の1.2リッター直列4気筒16バルブのディーゼルターボで、最高出力72kW、最大トルク200Nmを発生。排ガス浄化装置には四元触媒コンバーターと車載診断システムが使われていて、診断システムが常に排ガスの成分を分析し、メインテナンスが必要なときにはアラームで警告するという。


このエンジンには、12kW のスターター・オルタネーターが装備される。つまりエリップスはハイブリッドカーでもあるわけだ。その名が示すとおり、オルタネーターとして42Vの電気を供給する他、スターターやアシストモーターとしても働く。短い距離ならモーターだけでもクルマを動かすことが可能で、高機能エアコンなど装備の数を増やすこともできる。

980kgという軽めの車両重量とハイブリッドシステムの組み合わせにより、MVEG(欧州燃費測定基準)の排出ガステストサイクルではCO2排出量85g/km、燃料消費量約3.2リッター/100kmという成績をマーク。さらにブレーキ、ステアリング、ギアボックスには「x-by-wire」テクノロジーと呼ばれる電気式アクチュエータを採用しており、リサイクルが困難なオイル類の使用を最小限に抑えているという工夫も見のがせない。


個人的にいちばんひかれたのはデザインだ。最近のルノーのコンセプトカーとしてはオーソドックスな2ボックス5ドアということもあって、この造形が次のトゥインゴやルーテシアにフィードバックされるような気がする。一方環境性能を高めるテクノロジーでは、やはりハイブリッドシステムが気になる。トヨタと日産がこの分野で手を結んだというビッグニュースは、必ずルノーにも影響を及ぼすだろうからだ。
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